渡辺謙、「ラスト サムライ」オファーを一度断っていた
2010年11月2日 12:30
[映画.com ニュース] 俳優の渡辺謙がこのほど、米大使館主催による「時代を創る二つの作法」と題したトークショーに出席した。携帯電話に扮したNTTドコモのCMを演出した中島信也監督との対談形式。渡辺は、中島監督の軽妙なリードに引っ張られ、日本とハリウッドの違いなど持ち時間を自ら延長するほどのサービス精神で持論を展開した。
同い年の2人は、ともに阪神ファンだったこともあり、CM収録ですっかり意気投合した様子。「大俳優に携帯をやらせるなんて、怖いですよ」と恐縮する中島監督に対し、渡辺は「ここまで特殊なコンセプトは初めてだから、役づくりのしようがない。現場で感じることが圧倒的で、つくるというよりは卵がポンと生まれる感じだったね」と余裕の受け答えだ。
中島監督が、現在の日本映画、映像界について「1監督、1プロデューサーの権限が小さくなっている」と指摘すると、渡辺も同意。デビュー当事を振り返り、「デビューのころから目をつけてくれていたNHKのプロデューサーがいて、朝ドラ(1986年「はね駒」)に抜てきしてくれた。けっこう地道に作り上げてもらい、その人がドラマ部長だったときが大河(87年「独眼竜政宗」)。当時は、俳優を育てようとするゆとりがあった。今の向井理くん(「ゲゲゲの女房」→「江~姫たちの戦国」)の走りですよ」と冗談交じりに語った。
世界への足がかりをつくった「ラスト サムライ」には当初、「ハリウッド? トム・クルーズ? 時代劇? 無理無理」と懐疑的で、一度は断ったという。オーディションも突然の連絡だったそうで、「日本酒を相当飲んでいるときにマネジャーから電話が来て、千鳥足で帰ったけれど、ファクスがにじんで見えないくらい。酒くさい体のまま行きました」と明かすと、会場からは笑いと驚きの声が上がった。
その後は日本と米国を両拠点とし、グリーンカード(永住権)も取得したが、「ハリウッドというフィールドで仕事をすることに、自分としての価値がある。(撮影で)いろいろな所に連れていかれるので、マウンドが変わっても常に同じフォームで投げられるか、平常心でコントロールできるかが重要」と強調。「ハリウッドはいわばブラックホールで、国籍に関係なく才能を集めて、いろいろな文化、価値観をぶつけ合っている。それをどこに向かって投げているかというと、やっぱり観客。そのために何ができるかと考えるエネルギーはすごい。日本の映画界も、もっとそうするべきだと思う」と訴えた。
トークはときに脱線しながらも盛り上がる一方で、「硫黄島からの手紙」でのエピソードを披露したあたりでタイムアップ。「まだまだ話し足りない」と自ら申し出て10分ほど延長したものの、最新出演作「インセプション」にまで話が及ばず、「この先は、また次の機会に」と口約し、約300人のファンから盛大な拍手を浴びていた。
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