98歳・新藤兼人監督、49作目完成し「私自身に感謝している」
2010年10月27日 17:35

[映画.com ニュース] 新藤兼人監督の最新作「一枚のハガキ」が10月27日、開催中の第23回東京国際映画祭コンペティション部門で公式上映され、新藤監督と主演の豊川悦司、大竹しのぶが会見、ティーチインに出席した。
98歳の新藤監督にとって、同作は49作目にして最後のメガホンと位置づけて製作した作品。戦争経験者である新藤監督自らの体験をベースに、選択権なしに戦争へと駆り出された庶民と、残された家族の悲しみを真正面からとらえた力強いヒューマンドラマだ。
ティーチインに臨んだ新藤監督は、ファンから「50本目も撮ってください」というラブコールを受けてニッコリ。それでも、「私も98歳になりまして、頭も足腰も弱っています。いよいよ最後だと思って、この映画を選びました」と説明した。さらに、「周りは『新藤はいつ死ぬのか』と思っていたかもしれません。でも、仕事をしなくちゃいけないという一念で撮りあげました。皆さんに感謝したいし、私自身に感謝しています」と話し、場内から盛大な喝さいを浴びていた。
また、これまでの監督生活を振り返り「金のない独立プロダクションですから、つまずくことも多かった。でも、泣いていては映画は撮れないと思い、前を向いてやってきました。皆さん、小さな映画人の小さな映画ですけれど、よろしくお願いします」と訴え、豊川らとともに頭を下げた。
「一枚のハガキ」は、2011年夏に全国で公開。
関連ニュース
映画.com注目特集をチェック
映画ラストマン FIRST LOVE
「ドラマの映画化か~」と何気なくつぶやいたら後輩から激ギレされた話「これ超面白いですから!!」
提供:松竹
筋肉・秒殺・脱獄・名作でストレス即・爆・散!!
【全部無料の神企画】最強映画フェスで自分を劇的チェンジ!! 1年の疲れを吹き飛ばそう!!
提供:BS12
“愛と性”を語ることは“生きる”を語ること
【今年最後に観るべき邦画】なじみの娼婦、偶然出会った女子大生との情事。乾いた日常に強烈な一滴を。
提供:ハピネットファントム・スタジオ
こんなに面白かったのか――!!
【シリーズ完全初見で最新作を観たら…】「早く教えてほしかった…」「歴史を変える傑作」「号泣」
提供:ディズニー
映画を500円で観よう
【2000円が500円に】知らないとめっっっっっっっちゃ損 絶対に読んでから観に行って!
提供:KDDI
今年最大級に切なく、驚き、涙が流れた――
双子の弟が亡くなった。僕は、弟の恋人のために“弟のフリ”をした。
提供:アスミック・エース
ズートピア2
【最速レビュー】「前作こえた面白さ」「ご褒美みたいな映画」「最高の続編」「全員みて」
提供:ディズニー