行定勲監督、釜山で撮影のオムニバス作の日本公開を熱望
2010年10月26日 11:16

[映画.com ニュース] 釜山国際映画祭がタイ、日本、韓国の監督を起用して製作したオムニバス映画「カメリア」が10月26日、東京・六本木ヒルズで開催中の第23回東京国際映画祭アジアの風部門で公式上映され、同作に参加した行定勲監督がティーチインを行った。
釜山国際映画祭ティレクターとして、長年若手映画人の育成に力を注いだキム・ドンホ氏の呼びかけで実現した「カメリア」は、現在、過去、未来を舞台にした3つのラブストーリーで構成されている。行定監督は、吉高由里子とソル・ギョング(「力道山」)が共演する「かもめ」のパートを担当。ほか2作品は、タイのウィシット・サーサナティアン監督の「アイアン・プッシー」、韓国のチャン・ジュヌァン監督の「ラブ・フォー・セール」だ。
行定監督は、「ひまわり」が第5回釜山国際映画祭で批評家連盟賞を受賞して以来、たびたび同映画祭に招待されており、昨年は「今度は愛妻家」「パレード」が公式上映。先日閉幕した第15回釜山国際映画祭にも、主演の吉高を連れ、クロージングセレモニーに出席したばかりだった。 行定監督は「釜山は恩人のような映画祭。釜山なしに今のキャリアを積み上げることができなかった」と断言。「映画監督は報われたり、報われなかったり。東京でボロボロになり、釜山でパワーをもらい、魂の入れ直しをするという繰り返しです」と心情を語った。
撮影は釜山で行われ、「現地で海外のスタッフと仕事をするという初めての状況だったが、恩返しできるなら、何が何でもやろうと思った」。吉高とは以前から仕事がしたかったといい、「(吉高が)大作を撮影中だったが、1週間だけ時間を取って釜山に来てくれた。一方、ソル・ギョングは韓国のトップスターで素晴らしい人物。彼の放つ空気感に触れることで、彼女(吉高)の心もほぐれたようだ」と振り返った。行定監督自身もギョングと深い友情で結ばれたそうで、「いつか日本映画に登場させたい。それとタイと韓国では公開が決まっているので、ぜひこの作品を日本でも劇場公開したいですね」と語ると、客席は拍手喝さいだった。
なお、この日は今年で釜山国際映画祭ディレクターを勇退したドンホ氏の功績を称え、東京国際映画祭の依田巽チェアマンからフレンドシップアワードが授与された。
関連ニュース
映画.com注目特集をチェック
“愛と性”を語ることは“生きる”を語ること
【今年最後に観るべき邦画】なじみの娼婦、偶然出会った女子大生との情事。乾いた日常に強烈な一滴を。
提供:ハピネットファントム・スタジオ
アバター ファイヤー・アンド・アッシュ
【シリーズ完全初見で最新作を観たら…】「こんなに面白かったのか!!」「歴史を変える傑作」「号泣」
提供:ディズニー
「ズートピア2」「アバターF&A」「楓」など超注目作を“500円”で観る!
【知らないとめっっっっっっっちゃ損!】絶対に読んでから観に行って!!!!!
提供:KDDI
楓
【今年最大級に切なく、涙が流れた】双子の弟が亡くなった。僕は、弟の恋人のために“弟のフリ”をした
提供:アスミック・エース
「ズートピア2」観た人の感想は?
「大好き」「前作こえた面白さ」「ご褒美みたいな映画」「最高の続編」「メロすぎ」「全員みて」
提供:ディズニー
SNSで大炎上中…
【非難殺到】「絶対に許すな」「町ごと滅べ」些細なケンカが…まさかの大事件へ
提供:ハピネットファントム・スタジオ