オスカー前しょう戦スタート!トロント映画祭最高賞に「キングス・スピーチ」
2010年9月21日 12:44

[映画.com ニュース] 第35回トロント国際映画祭が9月19日に閉幕。最高賞にあたるピープルズ・チョイス・アワード(観客賞)に、トム・フーパー監督、コリン・ファース主演の「ザ・キングス・スピーチ(The King's Speech)」が選ばれた。
同作は、現イギリス女王エリザベス2世の父ジョージ6世(ファース)が主人公の歴史ドラマ。きつ音障害を抱えた内気なジョージ6世が、言語療法士の助けを借りて障害を克服し、第2次世界大戦開戦にあたって国民を勇気づける見事なスピーチを披露して人心を得るまでを描く。
言語療法士役にジェフリー・ラッシュ、エリザベス王妃役にヘレナ・ボナム・カーター、ジョージ6世の兄で恋のために王冠を捨てたエドワード8世役にガイ・ピアースが出演。ほか、マイケル・ガンボン、デレク・ジャコビらが共演している。同作は、同映画祭以前に上映されたテルライド映画祭でも非常に高い評価を獲得していた。
トロント映画祭は例年、アカデミー賞の前しょう戦第1弾と位置づけられており、昨年、同賞を受賞した「プレシャス」はアカデミー賞脚色賞と助演女優賞、一昨年の「スラムドッグ$ミリオネア」は作品賞を含む8部門を制した。「ザ・キングス・スピーチ」も、すでにファースの主演男優賞とラッシュの助演男優賞ノミネートを確実視する声が上がっている。
なお、同観客賞次点に「The First Grader」(ジャスティン・チャドウィック監督)、ドキュメンタリー部門観客賞には「Force of Nature: The David Suzuki Movie」(ストゥーラ・ガンナーソン監督)が選ばれた。
関連ニュース






【インタビュー】レネー・ゼルウィガー「ブリジット・ジョーンズの日記」完結への思い 「自分の不完全で、思い通りにいかない人生を理解してくれる」
2025年4月10日 16:00