堀北真希、新境地となる「白夜行」に意欲満々 鎌倉ロケを独占取材
2010年5月30日 12:31

[映画.com ニュース] 東野圭吾の人気小説を映画化する「白夜行」に主演の堀北真希を、撮影が行われた神奈川・鎌倉の旧華頂宮邸で独占取材した。堀北は、2006年にTBSがドラマ化した際に綾瀬はるかが演じた主人公の唐沢雪穂を演じる。
同作は、99年に発売されて以来183万部を売り上げた長編ミステリー。並外れた美ぼうをもつ雪穂が、幼児期に起こったある殺人事件を引き金に、周囲の人間を不幸に陥れることに一切の躊躇(ちゅうちょ)をせず底辺からのし上がろうとする姿を描く。
この日の撮影は、雪穂があこがれる大学の先輩で大手製薬会社の御曹司・篠塚(姜暢雄)が、別荘を開放してソシアルダンス部に入部した新入生の歓迎パーティを開催するというシーン。29(昭和4)年に華頂博信公爵邸として建てられ、06年には国の登録有形文化財に指定された同邸で、堀北と雪穂の親友・江利子役を演じる緑友利恵はアフタヌーンドレスに身を包んで登場した。
ドレスアップした衣装に慣れず、足元もおぼつかない江利子を雪穂が介抱するシーンなどを撮影。野生のウグイスの鳴き声がマイクに入りNGが出ると、ふたりは笑みを浮かべて打ち合わせをするなどリラックスした様子だ。原作の大ファンだという堀北は、撮影前から深川栄洋監督と綿密な対話を重ねたそうで「雪穂について、(高良健吾扮する)亮司について、いろいろ話しました。監督は私が感じた主観的なことを理解してくれるし、逆に客観的に感じたことも教えてくれるので、どんな作品になるか楽しみです」と全幅の信頼を寄せる。

堀北は、初の悪女という役どころについて「雪穂の30年近い人生を描くなかで、映像として描かれない年代も多いんです。年代が空いたときに、どういう状況なのかを伝わるように演じるのが難しいです」と心境を吐露。さらに、「雪穂の心情を追って演じることが正しいのか、物語として面白いと思うことを追いながら演じることが正しいのか悩みますね」と語り、新境地といえる役どころに真摯(しんし)に取り組んでいることをうかがわせた。
雪穂を演じるうえで、見た目や見え方にもこだわっているという堀北。“悪女”がどのように変化していくのかを大切にしたいと話し、「今までは見てくれる人に笑ってもらいたい、元気になってもらいたいという気持ちで演じてきましたが、今回はそうは思っていません。幸せになってもらおうという作品をつくるつもりはないので、見終わったあとにブルーになるというか、落ち込んでしまう作品にするつもりで演じているんです」と同作にかける意欲と並々ならぬ覚悟をにじませた。
撮影は、千葉・木更津、神奈川・川崎、東京・南青山、長野・松本などでも行われ、6月中旬にクランクアップ予定。ほかの共演は船越英一郎、戸田恵子、田中哲司ら。劇場用映画レーベルWOWOW FILMSの最新作「白夜行」はギャガ配給で、2011年初春に全国で公開。
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