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1億円のためなら誰かの死を招ける?リチャード・マシスンの小説が初書籍化

2010年3月26日 18:31

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映画と原作、結末が異なるので2度楽しもう
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[映画.com ニュース] 米人気SF作家リチャード・マシスンが70年に発表した短編小説「Button, Button(原題)」が、短編集「運命のボタン」として初めて書籍化された。同作を原作としたキャメロン・ディアス主演映画「運命のボタン」の公開に合わせたもの。

マシスンは、「地球最後の男」「アイ・アム・レジェンド」の原作者として知られ、スティーブン・キングが影響を受けたとも語るSF小説界の大家。映画「運命のボタン」は、「このボタンを押せば、100万ドル(約1億円)を受け取れるが、ただしこの世界のどこかで、あなたの知らない誰かが死ぬ」という赤いボタンの入ったナゾの箱を手にしたノーマ(キャメロン・ディアス)とアーサー(ジェームズ・マースデン)夫妻が、迷いながらもボタンを押してしまったことで始まるサスペンス。「ドニー・ダーコ」のリチャード・ケリーが監督を務めている。

原作のアイデアは、マシスンの妻が受講していた大学の心理学の授業がきっかけだったという。その授業で取り上げられた、「世界平和に重大な貢献をするためなら、ニューヨークのブロードウェイを裸で歩けますか?」という話題から、「ある特別な目的のためなら、人間の尊厳を犠牲にできるか?」というテーマが浮かび、「Button, Button」が誕生した。同作は70年に発表され、日本では「死を招くボタン・ゲーム」として76年の月刊プレイボーイに掲載されたことがあるが、書籍化は今回が初めて。

小説「運命のボタン」はハヤカワ文庫から3月26日発売。映画はショウゲート配給で5月8日より全国で公開。

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