「ハート・ロッカー」主演ジェレミー・レナー、P・T・アンダーソン新作に出演
2010年3月23日 11:58
[映画.com ニュース] 「ハート・ロッカー」の勇敢だが無謀なウィル・ジェームズ軍曹役で第82回アカデミー主演男優賞にノミネートされたジェレミー・レナーが、「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」のポール・トーマス・アンダーソン監督が新興宗教を描く新作「ザ・マスター(原題)」に出演する可能性が濃厚になった。
同作は、新興宗教台頭の兆しが見え始めた1950年代のアメリカを舞台に、独自の信仰を説く1人のカリスマ的な知識人=マスターと、その右腕となる20代の流れ者の青年フレディの関係を描くもの。マスター役には、「カポーティ」のオスカー俳優で、アンダーソン監督とはこれまで4度タッグを組んでいる盟友フィリップ・シーモア・ホフマンが決定しており、レナーはフレディ役の候補に挙がっているという。
賞レースを賑わせること必至の顔合わせだが、米Deadline Hollywoodが報じたところによると、総製作費3500万ドル(約31.6億円)の予算と、論議を巻き起こしそうな題材も相まって、当初製作する予定だったユニバーサル・ピクチャーズが手を引いてしまったという。代わって、ダコタ・ファニングとクリステン・スチュワート主演の「ザ・ランナウェイズ」を手がけた製作会社リバー・ロード・エンターテインメントが製作を買って出るのではないかと同サイトは報じている。
「ハート・ロッカー」でブレイクしたレナーの今後の出演作品には、ベン・アフレック監督作「ザ・タウン(原題)」、エドガー・アラン・ポーの人生を題材にした「ザ・レイブン(原題)」などがある。