生田斗真、涙こらえ「幸せです!」
2010年2月19日 20:28
[映画.com ニュース] 太宰治の生誕100周年を記念し映画化された「人間失格」の初日前夜のイベント上映が行われ、主演の生田斗真、伊勢谷友介、石原さとみ、小池栄子、坂井真紀、森田剛、石橋蓮司、室井滋、大楠道代、三田佳子、荒戸源次郎監督が舞台挨拶に登壇した。
同作は、津軽の資産家に生まれた葉蔵(生田)が、上京先の画塾で遊び人の堀木(伊勢谷)と出会い、酒と女に溺れながら、破滅の道を辿っていく姿を描く。
ベテラン女優の大楠は、映画初出演にして初主演の生田を「日を重ねるごとに成長していく斗真君を、ずっとそばで見ていました。とにかくほめてあげたい」とねぎらい、三田も「すっかり立派な俳優の顔になって、まぶしいばかりです」と称賛。生田は涙を必死にこらえながら、「幸せです!」と一言述べるのがやっとだった。
主役級豪華キャストの面々に囲まれた荒戸監督は、「とにかく俳優の魅力を見てもらう映画です。悲惨な物語だけど、けし粒でもいいから希望を見つけてほしいです」と話した。生田も「太宰の作品を読んだことがない方々の、本を手に取るきっかけになればうれしいです」と観客に語りかけていた。
「人間失格」は角川映画配給で、2月20日から全国で順次公開。