没後400年・画家カラバッジョの伝記映画と代表作「洗礼者ヨハネ」が日本公開
2010年1月12日 12:01

[映画.com ニュース] 昨年は日本で太宰治や松本清張といった文豪の生誕100年で彼らの代表作が続々と映画化されたが、今年は世界的な画家のメモリアルイヤーが多い。ゴッホ没後220年、ルソー没後100年、モディリアーニ没後190年などがそうだが、中でも代表的なのがイタリアの紙幣にもなった、ミラノ生まれのバロック絵画の巨匠カラバッジョ(1571~1610)の没後400年というもの。これを記念して2月13日に日本公開されるのが、映画「カラヴァッジョ/天才画家の光と影」(アンジェロ・ロンゴーニ監督)だ。
同作は「聖マタイの召命」といった名画誕生の秘密や、カラバッジョの芸術にかける情熱、気性の激しさから破綻した私生活など、カラバッジョの人生の光と影、そして彼に魅了された3人の女性たちの運命を描き出している。撮影監督を「地獄の黙示録」「レッズ」「ラストエンペラー」で3度のアカデミー賞に輝くビットリオ・ストラーロが担当していることも注目で、ストラーロは20代のころに「聖マタイの召命」に感銘を受け、「『聖マタイの召命』が伝えようとしている光と影の意味を理解することが、生涯かけて探求してきたテーマだ」とまで言及。“光の魔術師”といわれ、多くの賞賛を得る撮影監督の大家たるストラーロも、カラバッジョに影響を受けたひとりであり、彼がつむぎだす濃厚な映像に描き出されるカラバッジョの人生は圧巻だ。
また、映画に先立ち09年10月~12月に京都国立近代美術館で開かれ、1月16日からは東京都美術館で開催される「ボルゲーゼ美術館展」では、カラバッジョの代表作「洗礼者ヨハネ」が日本初公開。近年では「フェルメール展」(08年・東京都美術館)が93万人、「国宝 阿修羅展」(09年・東京国立博物館)が90万人、「ルーヴル美術館展」(09年・国立西洋美術館)が85万人を動員するなどし、美術鑑賞がブームになりつつあるいま、400年の時をさかのぼり、天才画家カラバッジョの生涯とその作品を、映画館と美術館で楽しみたい。
関連ニュース
映画.com注目特集をチェック
映画ラストマン FIRST LOVE
「ドラマの映画化か~」と何気なくつぶやいたら後輩から激ギレされた話「これ超面白いですから!!」
提供:松竹
筋肉・秒殺・脱獄・名作でストレス即・爆・散!!
【全部無料の神企画】最強映画フェスで自分を劇的チェンジ!! 1年の疲れを吹き飛ばそう!!
提供:BS12
“愛と性”を語ることは“生きる”を語ること
【今年最後に観るべき邦画】なじみの娼婦、偶然出会った女子大生との情事。乾いた日常に強烈な一滴を。
提供:ハピネットファントム・スタジオ
こんなに面白かったのか――!!
【シリーズ完全初見で最新作を観たら…】「早く教えてほしかった…」「歴史を変える傑作」「号泣」
提供:ディズニー
映画を500円で観よう
【2000円が500円に】知らないとめっっっっっっっちゃ損 絶対に読んでから観に行って!
提供:KDDI
今年最大級に切なく、驚き、涙が流れた――
双子の弟が亡くなった。僕は、弟の恋人のために“弟のフリ”をした。
提供:アスミック・エース
ズートピア2
【最速レビュー】「前作こえた面白さ」「ご褒美みたいな映画」「最高の続編」「全員みて」
提供:ディズニー