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巨匠アンジェイ・ワイダのライフワーク「カティンの森」が公開

2009年12月4日 17:27

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御年83歳。まさに「鉄の男」
御年83歳。まさに「鉄の男」
(c)Kazuko Wakayama

[映画.com ニュース] アンジェイ・ワイダといえば、「地下水道」や「灰とダイヤモンド」など、徹底したリアリズムに基づく傑作を次々に生み出したポーランドの巨匠。現在83歳を迎えた彼から、5年ぶりの新作となる「カティンの森」が届いた。第2次大戦中の1940年に、ポーランドに侵攻したソ連兵によって捕虜となり虐殺された約1万5000人のポーランド人将校たちの事件をテーマにした、重厚で骨太な戦争ドラマだ。監督は50年代にこの事件を知って以来、映画化を熱望していたという。

「ポーランドでは長年カティンの森事件はタブーでした。ソ連が公式に事件を認め謝罪を果たしたのが92年。それからようやくリサーチが可能となったのです」

公式文書へのアクセスが解禁になってから実際に映画化に漕ぎ着けるまで、さらに15年近くの歳月を要した理由を、監督はこう語る。

「リサーチが難しかったからではありません。将校たちが収容中に書いた日記なども遺族の方から見せて頂き、さまざまなエピソードに触れることができました。その上で、初めてこの歴史的な事件を扱う映画を作るためにどんな手法を取ればいいのか、悩んでしまったのです。結局残された者の側から、さまざまな登場人物の視点で事件を多角的に語ることにしました。観客にとってその方が共感しやすいだろうと思ったのと、事件から年月が経ち、いまでは誰も確かな記憶を抱いていないという理由からです」

実は監督自身の父親も軍人であり、同時期にソ連の秘密警察に連行され、処刑されている。

「遺体が発見されなかったので、母は戦後になっても父がいつか帰ってくるものと思っていました。わたし自身はもっと悲観的でしたけれど。意識はしていなかったのですが、この映画を作ったことにより、やっと自分でもすべてを認められるようになったのだと悟りました」

長年のライフワークを完成させたいま、さぞ達成感に満ちた気分なのではと思いきや、昨年すでにさらなる新作「Sweet Rush」を発表。今後も「今の若い世代にも訴えかける作品を作りたい」と意欲を隠さなかった。

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