ピクサー新作「カールじいさんの空飛ぶ家」共同監督ボブ・ピーターソンに聞く
2009年12月4日 17:27

[映画.com ニュース] ピクサー・アニメーション・スタジオの最新作「カールじいさんの空飛ぶ家」(ピート・ドクター監督)が12月5日より公開。共同監督・脚本・原案を務めたボブ・ピーターソンに話を聞いた。
偏屈な78歳のカールじいさんが、亡き妻エリーとの思い出がつまった大切な一軒家に無数の風船をつけて大空へ飛び立ち、エリーが夢見ていた南米の秘境を目指して人生最大の冒険に出る。
秀逸なのは冒頭約10分間ほどで、カールとエリーの幼き日の出会いから死別までの数十年に及ぶ年月を、セリフのないモンタージュで一気に見せる。「よぼよぼのお年寄がインディ・ジョーンズのような大冒険に飛び立つというコンセプトから始まった作品なんだけど、なぜそんな老人が冒険に出るのかという動機付けに説得力をもたせるため、冒頭でエリーとの人生を見せることにした。果たせなかった彼女との約束を果たすため、カールは冒険に旅立つ。それでこそ物語が真実味のあるものになるんだ」
初めて人間を主人公にしたピクサー作品だが、キャラクターを生み出すにあたって、さまざまな老人と交流していったという。「ピクサーでは、僕を含めて老人ホームを訪問してウクレレのコンサートを開いたりしているんだけど、ひとり素晴らしい題材になったご老人がいてね。80代のおじいちゃんなんだけど、元ボクサーで元船乗りで、若い頃はとんでもない暴れん坊だったそうだよ(笑)。その人にはいろいろ話を聞いて参考にした。外見に関しては、スペンサー・トレイシーやジェームズ・ウィットモアといった俳優も参考にしたし、実は僕のおじいちゃんもかなりカールに似ているんだ。(カールと一緒に冒険に出る少年の)ラッセルは常に動き回っているので、転がるようなフィーリングで丸くして、一方でカールはひとつのことに固執しているので四角いというメタファー的なものも含めた」
来日記者会見で「自分が78歳になったとき、何をしていたいか?」という質問に、「ピクサーで働けていたらいいね」と答えたピーターソン。ピクサーでは第1作「トイ・ストーリー」の頃から働き続けている彼が、ピクサーに惹かれる理由は?
「やはり人だね。素晴らしい仕事仲間であると同時に、良い友人でもある。自分と同じように小さい頃からアニメが大好きで、アニメやマンガを描きながら育ってきたというのも共通しているし。そして、仕事の中にも常に楽しみを見つけようという姿勢もそうだ。とにかく素晴らしい仲間に囲まれているというところが大きな理由だよ」

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