鳩山首相「おとうと」完成披露で「弟といい関係になりたい」
2009年12月1日 20:20

[映画.com ニュース] 鳩山由紀夫首相が12月1日、山田洋次監督の最新作「おとうと」の完成披露試写会に出席。山田監督をはじめ主演の吉永小百合、笑福亭鶴瓶、石田ゆり子、小林稔侍とともに舞台挨拶に立った。
同作は、東京で誠実に暮らす姉と大阪で問題ばかり起こしている弟の交流を軸に、家族の絆を描いた感動作。鳩山首相は、「山田監督が素晴らしい作品をつくってくださった。私もこの映画のように弟ともっといい関係になりたいと思う。今日も弟は私のことを何か言っているようですが……」と前総務大臣の鳩山邦夫氏を引き合いに出して喝采を浴びた。これには鶴瓶も思わず吹き出すなど、キャストも爆笑だ。
山田監督は、「映画人のひとりとして、総理の声は大変心強い。ただ、日本映画界を取り巻く環境は大変厳しいものがあります。総理にも、日本映画の発展にご協力いただきたい」と直訴。鳩山首相も、「映画が事業仕分けされないよう約束したい」と時事ネタを絡めながら真摯に答えていた。
着物姿で登場した吉永は、「1959年に映画(『朝を呼ぶ口笛』)に初めて出演してから、50年が経ってしまいました。最近は映画の撮り方も変わって、私にはついていけないんじゃないかと思うこともあります。でも、山田組は皆が手作りで取り組んでいるんです」と訴えると、場内からは万雷の拍手。吉永の弟役を15キロの減量で演じきった鶴瓶は、「小百合さんは現場でいつも初々しいんです。理由を聞いたら『慣れないんです』って言いはった。50年経っても慣れないんですから、皆さんも簡単に慣れたらあきませんよ」と笑わせながらも、問題提起を忘れなかった。
「おとうと」は松竹配給で、2010年1月30日から全国で公開。
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