「東のエデン」第2部は公開延期も、第1部に観客は納得の拍手
2009年11月30日 11:58

[映画.com ニュース] 人気アニメ「東のエデン」完結編2部作の第1部「東のエデン 劇場版I/The King of Eden」が11月28日に封切られ、メイン館となる東京・テアトル新宿で監督・原作・脚本を務める神山健治、声優の木村良平、早見沙織、遊佐浩二が初日舞台挨拶に立った。
同作は、記憶を失った青年・滝沢朗(木村)が、82億円の電子マネーがチャージされた「ノブレス携帯」を駆使して、失われた記憶の秘密と日本を襲ったミサイルテロ事件の真相を解明したTVシリーズから半年後が舞台。再び自ら記憶を消して姿を消した滝沢を追い、ヒロインの森美咲(早見)がニューヨークへ向かうことで新たな物語が動き出し、TVシリーズで残された数々のナゾが明かされる完結編だ。
「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX」「精霊の守り人」など、ハイクオリティなTVシリーズで高い評価を受けてきた神山監督だが、劇場長編作は今回が初めて。それだけに緊張した面持ちで、「断頭台に上るような気持ちだった」と、初日を迎えた心境を吐露。本編上映後、立ち見も出た客席から自然と沸き起こった拍手に「ホッとしました」と胸をなでおろしていた。
神山監督は、第2部となる「東のエデン 劇場版II/Paradise Lost」について「ファンの方に納得のいくかたちで、かつ驚いてもらえるラストにしたい」と本音を告白。その「劇場版II」は物語の構想が拡大したため、来年3月へと公開が約2カ月延期されることが先日発表されたばかりだが、「スタッフ一同、楽しんでもらえるように製作中です。昼夜寝ずに頑張っているスタッフたちに、今日のこの拍手を持って帰りたい」と話した。
一方の声優陣は、木村がTVシリーズ第1話で、主人公の滝沢が全裸で初登場した印象的なシーンを引き合いに出し「今回は服を着ていて良かったです(笑)」と話し、場内の笑いを誘っていた。
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