役所広司&佐藤浩市ダブル出演で映画「最後の忠臣蔵」始動
2009年11月4日 05:56

[映画.com ニュース] 池宮彰一郎の人気小説を杉田成道監督が映画化する「最後の忠臣蔵」に、役所広司と佐藤浩市がダブル出演することが決まった。洋画メジャーのワーナー・ブラザースのローカルプロダクション作品で、「忠臣蔵」を題材にした映画としては「忠臣蔵外伝/四谷怪談」「忠臣蔵・四十七人の刺客」(ともに94年)以来15年ぶりの“銀幕復活”となる。
同作は、赤穂浪士の吉良邸討ち入り事件を題材にこそしているものの、大石内蔵助率いる四十六士が切腹して果てる一方で、密かに生き残った2人の男の16年後を軸に描く。役所と佐藤は、「THE 有頂天ホテル」(06)で共演しているが直接の絡みはなく、今回が実質的に初の共演となる。
役所が扮するのは、討ち入り前夜に逃亡して身を潜めて暮らす瀬尾孫左衛門。内蔵助の隠し子、可音を育てるという密命を受けての逃亡だということを周囲に気づかれてはならない役どころについて、「迷いや苦闘と闘いながらも、最後まで武士として生き抜いた男を、人間臭く丁寧に演じたい」とコメントを寄せた。
一方の佐藤は、15年前に主演した深作欣二監督作「忠臣蔵外伝/四谷怪談」で第18回日本アカデミー賞最優秀主演男優賞に輝いており、「忠臣蔵」とは深い繋がりがある。今回演じる寺坂吉右衛門は、討ち入りの事実を後世に伝えるために逃がされた義士唯一の生き残り。脚本の素晴らしさにほれ込んだそうで、「これぞ忠臣蔵の最高傑作になると信じて出演を即決しました。巨匠・杉田成道監督の演出のもと、役所広司さんとの共演もとても楽しみです」と意欲を見せている。
ワーナーのウィリアム・アイアトン社長は、同作の脚本との出合いを振り返り「その物語、精神の素晴らしさに涙し、洋画メジャーでありながら質の高い本格時代劇を製作することを決意した」と経緯を説明。さらに、日本で300年以上も語り継がれてきた史実について「主君への忠義、武士の心を描いた物語は日本のみならず世界中の人々の心にも、必ずや届くと思います」と語った。日本人監督による製作に強いこだわりを見せ、今後は世界配給も視野に入れているという。
そのほかの出演は、元太夫役で新境地を開拓する安田成美、笈田ヨシ、山本耕史、伊武雅刀ら。11月8日に京都でクランクインし、2011年正月第2弾として全国で公開予定。
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