役所広司、監督作「ガマの油」で憧れの小林聡美との共演狙う?
2009年5月11日 12:00
[映画.com ニュース] 日本を代表する名優・役所広司の初監督作「ガマの油」のイベント試写会が、5月10日、東京・新橋のスペースFS汐留にて開催され、主演も務めた役所監督をはじめ、共演の小林聡美、瑛太も登場した。
本作は、気立てのいい妻(小林)や優しい息子(瑛太)に囲まれて幸せな生活を送っていたハチャメチャ親父(役所)が、息子に起きた悲しい事件をきっかけに小さな嘘をついたことから、不思議なことが巻き起こるというストーリー。
この日は母の日だったことから、劇中で母親を演じた小林に、息子役の瑛太と夫役の役所がそれぞれ花束をプレゼント。役所“監督”は、本作でキャスティングする前から小林に憧れていたそうで、「ひと昔前の“いい女”役をやらせるなら小林さんしかいないと思った。彼女と夫婦役で、毎日が楽しかった」と満足げ。小林は「ひと昔前」という役所の言葉に少し複雑そうな表情を浮かべつつも、「そういう(いい女の)役を私にやらせようという監督は他にいないと思う。そんな役所さんの勇気に感謝しています」と言葉を返した。
続いて、作品の見どころを聞かれた役所は「ちょっと変わった映画で、凶暴な動物と戦うシーンがあり、死んでもいいと思って頑張りました」としどろもどろな返答。すると小林が「家族のつながり方、人と人とのつながり方を描いた映画。そばにいる人を大切に思う気持ちをあらためて感じてほしい」と見どころをうまくまとめて役所をフォローし、息の合った“夫婦”ぶりを見せた。
「ガマの油」は6月6日より丸の内TOEI2ほかにて全国公開。