鬼才スコリモフスキ監督にも生みの苦しみ? 「アンナと過ごした4日間」初日
2009年10月17日 21:18

[映画.com ニュース] 昨年の第21回東京国際映画祭で審査員特別賞を受賞した「アンナと過ごした4日間」が10月17日、公開初日を迎え、イエジー・スコリモフスキ監督が東京・渋谷のシアター・イメージフォーラムで日本のファンを前に舞台挨拶を行った。
スコリモフスキ監督が17年ぶりにメガホンを取った同作は、ワルシャワ近郊の寂れた集落を舞台に、独身の中年男と若い看護婦の謎めいた交渉のてん末を描いた異色のラブストーリー。
主人公・レオン役を演じるアルトゥル・ステランコについて、「恥という概念を自然体で表現できる俳優が必要だった」と話したスコリモフス監督。オーディションには国籍・年齢を問わず150人の俳優が参加したが、「149人は『俺は俳優だから、恥じる姿も演じられる』という連中だった。ステランコだけは、面接部屋のドアを半分だけ開けて、まるで自分が場違いであるかのように恥ずかしそうにこちらをのぞき込んでいた。彼しかいないと即決したよ」と無名の俳優を起用した経緯を語った。
これまでのキャリアを振り返り、「何があってもやり遂げるんだという意志が一番必要だ。映画製作は日々、トラブルとの戦いだからね」と産みの苦しみを吐露。ポーランドの鬼才による異例の来日舞台挨拶に、観客からは大きな拍手が巻き起こった。
スコリモフスキ監督は、10月17日に開幕する第22回東京国際映画祭で審査員を務め、日本未公開の4作品が特集上映される。
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