アトムがFIFAワールドカップ日本招致委員会の特別広報大使に就任!
2009年10月8日 17:52
[映画.com ニュース] 手塚治虫の名作アニメ「鉄腕アトム」を3DCGで映画化した「ATOM」の公開が迫る中、主人公のアトムが2018/2022年FIFAワールドカップ日本招致委員会の特別広報大使に就任する。10月8日、東京・文京区のJFA(日本サッカー協会)ハウス内日本サッカーミュージアムで行われた日本招致委員会設立記者発表会で発表された。
アトムの特別広報大使就任について、手塚プロダクション著作権事業局局長の清水義裕氏は「生前、手塚はアトムが悪を倒すヒーローと位置づけられたことを嘆いていた。本当に描きたかったことは、文化や宗教、人種といった相手の違いを認め合うことの大切さ」と語った。手塚作品が一貫して訴え続けた人類の調和というテーマが、ワールドカップ招致を通じて世界規模での相互理解を広げたいとするJFAの理念と一致したという。
一方、JFA会長でもある犬飼基昭招致委員長は、先日の東京オリンピック招致失敗、設備や財政面での課題、日韓共同開催となった2002年からあまり時間が経過していない点など懸念材料を列挙。それでも、「日本が環境問題など地球規模の課題を解決する模範を示す絶好の機会」と2018/2022年FIFAワールドカップの日本招致に意欲を燃やしていた。2018/2022年のワールドカップ開催国は、来年2010年12月2日、FIFA理事会で決定される。
「ATOM」は角川映画、角川エンタテインメントの共同配給で、10月10日に全国で公開。