塚本晋也監督がシッチェス映画祭名誉賞。「TETSUO THE BULLET MAN」は公式上映

2009年10月8日 17:52


ジャンル映画の祭典、シッチェスで高評価
ジャンル映画の祭典、シッチェスで高評価

[映画.com ニュース] 塚本晋也監督が10月7日(現地時間)、スペインで行われている第42回シッチェス・カタロニア国際映画祭で名誉賞(Time Machine Honorary Award)を受賞した。最新作「TETSUO THE BULLETMAN」の公式上映でスペイン入りしていたもの。1967年から始まった同映画祭は、バルセロナ近郊の海辺のリゾート地シッチェスで毎年10月に開催。ファンタジー、SF、ジャンル映画を専門とする映画祭として知られる。

カタルーニャ地方で人気を誇る塚本監督は、過去作のほぼ全てが過去20年間にわたり、スペイン中で劇場公開されている。映画祭側は塚本作品を、「慣習にとらわれずに超越的、革新的、カッティングエッジ、そしてファンタスティックな映画のジャンルに素晴らしく深い貢献を果たしている」と評価し同賞授与を決定。これまで、サム・ライミクエンティン・タランティーノデビッド・クローネンバーグギレルモ・デル・トロといった監督たちが受賞している。

公式上映前に行われた授与式で、映画祭ディレクターのアンヘル・サラからトロフィーを受け取った塚本監督は、「シッチェスでは作品を何度も上映していただき、自分も呼んでいただいたのは3回目で、音楽の石川忠さんや、『六月の蛇』の主演女優・黒沢あすかさんも賞をもらった縁が深い映画祭。今回、自分も錚々たる監督たちと同じ賞をいただくことができて、本当に光栄です」と語った。

塚本監督が自身の代表作「鉄男」(89)を全編英語劇で新たによみがえらせた「TETSUO THE BULLET MAN」。7月に米コミコンで製作発表を行い、9月には第66回ベネチア映画祭のコンペティション部門に出品した。そのほかに、今月8日から韓国で開催される第14回釜山国際映画祭の「A Window on Asian Cinema」部門にも正式出品も決定している。日本では2010年公開予定。

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