ニコラス・ケイジ、「グリーン・ホーネット」降板の理由は?
2009年9月24日 12:00
[映画.com ニュース] ミシェル・ゴンドリー監督のアクション・コメディ「グリーン・ホーネット」に、ギャングのボスとして出演契約寸前だったニコラス・ケイジが、同作を降板した理由を明らかにした。
ベルナー・ヘルツォーク監督の最新主演作「バッド・ルーテナント」を引っさげてトロント国際映画祭入りしたケイジは、地元通信社カナディアンプレスの取材を受け、「主演および脚本家であるセス・ローゲンと監督のミシェル・ゴンドリーの間にクリエイティブ面の相違があった」と明かした。ケイジはロサンゼルスの暗黒街を牛耳る悪役Mr.Xのオファーを受けていたが、「行き当たりばったりに人を殺してしまうようなストレートすぎる悪役に興味を持てなかった」とそのキャラクター像にも不満だった様子だ。
「『グリーン・ホーネット』は何としても出たい映画だった。ゴンドリーはとても才能ある映画作家だと思っていたし、いつか彼と一緒に仕事をしたかった」とコメントしたケイジは、ゴンドリー監督の代表作「エターナル・サンシャイン」の脚本家チャーリー・カウフマンの脚本作品「アダプテーション」(02)の主演を務めているが、まだゴンドリー本人とのコラボは実現していない。「しかし、セス・ローゲンとゴンドリーのキャラクターに対する解釈は異なっていたと思う」と語り、ローゲンとの見解の不一致が原因だと述べている。ケイジはその悪役に、もっと人間らしさを含ませたかったようだ。
ケイジ降板後、クエンティン・タランティーノ監督の「イングロリアス・バスターズ」でカンヌ国際映画祭主演男優賞を受賞したオーストリア人俳優クリストフ・ワルツがキャスティングされている。