ベネチア映画祭開幕。審査員長アン・リーの好みとは?
2009年9月3日 12:00

[映画.com ニュース] 第66回を迎えたベネチア国際映画祭が9月2日、開幕した。オープニング作品はイタリアの巨匠、ジュゼッペ・トルナトーレ監督の「Baaria(バーリア)」。監督の生まれ故郷であるシチリアの村を舞台に、3世代の家族の物語を描いた、久々の叙事詩的大作。第2次大戦とコミュニズム台頭の激動の時代に翻弄され、政治的大志を抱きながらも夢破れる主人公の姿を通して、家族のヒューマンな絆を描く。モニカ・ベルッチがカメオ役で出演。音楽をエンニオ・モリコーネが担当しているのも話題だ。
映画祭序盤の注目作は、ビゴ・モーテンセンとシャーリーズ・セロンが共演するジョン・ヒルコート監督の「The Road」、トッド・ソロンズ監督の「Life During Wartime」、ベルナー・ヘルツォーク監督がニコラス・ケイジ主演でリメイクした「Bad Lieutenant: Port of call New Orleans」など。
今年のコンペ作品中、もっとも話題を集めそうなのは何と言ってもマイケル・ムーア監督の新作「Capitalism: A Love Story」だ。他にはジョージ・A・ロメロ監督の「Survival of the Dead」、日本映画で唯一コンペ入りを果たした塚本晋也監督の「TETSUO THE BULLET MAN」も忘れられない。念願の「鉄男」シリーズの最終編となる作品を完成させた塚本監督はイタリアにカルトファンが多いだけに、期待がかかるところだ。
招待作には、りんたろう監督のアニメーション「よなよなペンギン」、スティーブン・ソダーバーグ監督、マット・デイモン主演の「The Informant!」やジョージ・クルーニーとユアン・マクレガー共演の「The Men Who Stare at Goats」などもある。デイモンとクルーニーはともにベネチア参加が予定されており、オーシャンズ仲間の再会となりそう。
今年の審査員メンバーは団長のアン・リーを筆頭に、サンドリーヌ・ボネール、リリアーナ・カバーニ、セルゲイ・ボドロフらかなりの映画通が顔を揃えただけに、どんな作品に軍配があがるのか、見ものである。
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