小出恵介、過酷な走り込みに「吐きました」。箱根駅伝描く「風が強く吹いている」
2009年7月16日 12:00
[映画.com ニュース] 箱根駅伝出場を目指し、走ることを通して成長していく若者たちの姿を描いた「風が強く吹いている」の完成報告会見が、7月15日、東京・大手町サンケイプラザで行われ、主演の小出恵介、林遣都らが出席した。
映画は、直木賞作家・三浦しをんの同名小説が原作。素人の部員を集めて箱根駅伝出場という無謀な夢に挑戦する大学4年生のリーダー、ハイジ役を演じた小出は、「朝早くから走って走って、過酷な撮影でした」と振り返った。「去年の夏に体調を壊して入院していたのですが、その後すぐに練習がスタートし、最初から炎天下で5キロ走り込んだりしたので、現場では草むらにうずくまって吐いていました。最近、そこまで自分を追い込むことはあまりなかった」と、厳しい撮影の様子をうかがわせたが、一方で「たすきを渡すということの重みと素晴らしさを感じることができました。箱根駅伝を目指す人たちの人生と重みを認識しました」とも語り、充実した経験になったようだ。
また、天才的なランナーのカケルを演じた林も、「箱根駅伝に失礼のないように、箱根駅伝に挑戦するつもりで、半年間、走り抜きました」と語り、その熱心さが伝わったのか、「ある大学の陸上部で練習させてもらっていましたが、『終わったらうちに通えよ』って言われました(笑)」との逸話も披露した。
会見にはほかに共演の中村優一、川村陽介、斉藤慶太、斉藤祥太、ダンテ・カーバー、橋本淳、森廉、内野謙太、大森寿美男監督が出席。「風が強く吹いている」は10月31日公開。