小栗旬が丸刈り頭を初披露。主演時代劇「TAJOMARU」が完成
2009年7月6日 12:00
[映画.com ニュース] 「クローズZERO」シリーズや「花より男子」シリーズなどで人気の俳優・小栗旬主演の新作映画「TAJOMARU」が完成。7月5日、東京・豊洲のユナイテッド・シネマ豊洲にて完成報告記者会見が行われ、主演の小栗以下、共演の柴本幸、田中圭、やべきょうすけ、松方弘樹、山本又一朗プロデューサー、中野裕之監督が出席した。
本作は、ベネチア国際映画祭でグランプリを受賞した黒澤明監督の名作「羅生門」(50)の原作として知られる芥川龍之介の小説「藪の中」を換骨奪胎し、「羅生門」で三船敏郎が演じたキャラクター「多襄丸」を膨らませたオリジナルストーリーとして製作された時代劇。室町時代末期を舞台に、1人の愛する女性のため、地位、名誉、肉親、名前を捨てた青年の愛憎劇が描かれる。
NHK大河ドラマ「天地人」の石田三成役のために丸刈り頭で登場した小栗は、多襄丸の役柄について「この人はなぜ生き続けていくのだろうかということを考えて、キャラクターを作った。難役だったが、苦労よりは刺激の方が多い現場だった」と振り返り、「今の自分では到底届くことの出来ないものが時代劇の世界にはあるということを、改めて知ることが出来た。それが次のステップに繋がると思う」と熱っぽく語った。
会見では、2日後の七夕にちなんで、登壇者がそれぞれに願いごとを書いた短冊を披露。「もっと自由になれますように」という意味深な願いを書いた小栗は「僕らの世代は本当の自由というものをはき違えていると思う。『TAJOMARU』の時代と比べると僕らは多くの選択があるという意味ではとても自由だと思うが、もっと精神的に解放できればという思いを込めて書きました」と、その心意を明かし、会見を締めくくった。
「TAJOMARU」は9月全国ロードショー。