ケイト・ウィンスレットはバーチャル参加。「愛を読むひと」監督が来日会見
2009年6月11日 12:00
[映画.com ニュース] 第81回アカデミー賞でケイト・ウィンスレットに主演女優賞をもたらした、ベルンハルト・シュリンクのベストセラー小説「朗読者」の映画化「愛を読むひと」。6月10日、東京・恵比寿のウェスティンホテル東京にて、来日したスティーブン・ダルドリー監督が記者会見を行った。
映画作品のプロモーションとしては初来日となるダルドリー監督は、「原作を読んですぐ映画化しなければと思った。映画化権を持っていた友人のアンソニー・ミンゲラを説得するのに少し時間がかかったけどね」と製作の経緯を語った。ダルドリー監督は自身の監督デビュー作「リトル・ダンサー」を舞台化したミュージカルが、6月7日に第63回トニー賞最多10部門を受賞したばかり。「若い演者がフィーチャーされ、史上最年少の主演男優賞を獲ったことが特にうれしいよ」と喜びを噛みしめ、今後一緒に仕事をしたい俳優を聞かれると、「イザベル・ユペール、マリオン・コティヤール。ブラッド・ピットとは長年一緒に仕事をしようと話しているけど、いまだ形になっていないんだ」と話し、「来年に期待して」と笑った。
当日は恵比寿ザ・ガーデンホールにてレッドカーペットイベントも行われ、叶姉妹、デビ夫人、杉浦太陽らが来場し、09年ミス・ユニバース日本代表の宮坂絵美里も花束贈呈のため駆けつけた。イベント中、司会がサプライズゲストとしてケイト・ウィンスレットの登場をほのめかし会場は騒然となったが、壇上に現れた3Dのバーチャルなウィンスレットが「今日は行けなくてごめんなさい」とファンにメッセージを送ると、ダルドリー監督も「実は僕も今ロンドンにいるんだ。最近のテクノロジーはすごいよね」とおどけ、笑いを誘った。
「愛を読むひと」は6月19日より全国公開。