タランティーノ監督の新作サントラは、まるでモリコーネ名曲全集!
2009年5月19日 12:00

[映画.com ニュース] 「レザボア・ドッグス」から「グラインドハウス」まで、数々の名曲を集めた傑作サウンドトラック盤を発表してきた、クエンティン・タランティーノ監督の新作戦争映画「イングロリアス・バスターズ」(8月21日全米公開)のサウンドトラックの内容が明らかになった。5月20日(仏時間)、カンヌ国際映画祭で同作のワールドプレミアが行われるため、同映画祭公式サイトから詳しい曲目リストが発表された。
そのリストによると、タランティーノ監督が愛してやまない60年代のマカロニウエスタンを中心としたサウンドトラック名曲集といった趣になっており、その大半を占めるのがイタリア人作曲家エンニオ・モリコーネの名曲の数々になっている。
他にも、ディミトリ・ティオムキン作曲のジョン・ウエイン主演西部劇「アラモ」、ラロ・シフリン作曲のクリント・イーストウッド主演戦争映画「戦略大作戦」、チャールズ・バーンスタイン作曲のバート・レイノルズ主演アクション映画「白熱」(「キル・ビル」でも使われた)といった名曲から、戦前のドイツ映画界の名女優ツァラー・レアンダーの歌まで多種多彩に使われている。
興味深いのは、1940年代のナチ占領下のフランスのはずだが、「アルジェの戦い」の音楽が使われたり、70年代の現代劇であるブラックプロイテーション映画の主題歌が使われたり、と音楽的には時代考証もお構いなしなところ。それでいて、なぜかイタリア製西部劇マカロニウエスタン風な音楽が大多数を占めるのが面白い。
1.The Green Leaves of Summer/ディミトリ・ティオムキン/西部劇「アラモ」(1964)より
2.After The Verdict/エンニオ・モリコーネ/マカロニウエスタン「復讐のガンマン」(1968)より
3.L'Incontro Con La Figlia/エンニオ・モリコーネ/マカロニウエスタン「続・荒野の1ドル銀貨」(1965)より
4.White Lightning/チャールズ・バーンスタイン/アクション「白熱」(1973)より
5.Il Mercenario(Ripresa)/エンニオ・モリコーネ/マカロニウエスタン「豹/ジャガー」(1968)より
6.Slaughter/ビリー・プレストン/ブラックプロイテーション映画「シンジケート・キラー」(1972)より
7.Algeris 1 Novembre 1984/エンニオ・モリコーネ/戦争映画「アルジェの戦い」(1965)より
8.The Surrender(La resa)/エンニオ・モリコーネ/マカロニウエスタン「復讐のガンマン」より
9.One Silver Dollar/ジャンニ・フェニオ/マカロニウエスタン「荒野の1ドル銀貨」(1965)より
10.Bath Attack/チャールズ・バーンスタイン/ホラー「エンティティー/霊体」(1982)より
11.Davon Geht Die Welt Nicht Unter/ツァラー・レアンダー
12.The Man With The Big Sombrero/サム・シェルトン&ザ・マイケル・アンドリュー・オーケストラ/コメディ映画「Hi Diddle Diddle」(1943)より
13.Ich Wollt Ich Waer Ein Huhn/リリアン・ハービー、ウィリー・フリッチ、ポール・ケンプ
14.Get People(Putting Out The Fire)/デビッド・ボウイ&ジョルジオ・モローダー/ホラー「キャット・ピープル」(1982)より
15.Mystic and Severe/エンニオ・モリコーネ/マカロニウエスタン「新・夕陽のガンマン 復讐の旅」(1967)より
16.The Devil's Rumble/ジ・アロウズ/アクション「デビルズ・エンジェル」(1967)より
17.What I'd Say Zulus/エルマー・バーンスタイン/戦争映画「ズールー戦争/野望の大陸」(1979)より
18.Un Amico/エンニオ・モリコーネ/イタリアンアクション「非情の標的」(1972)より
19.Tiger Tank/ラロ・シフリン/戦争映画「戦略大作戦」(1970)より
20.Bastero Gondors Rabhia e Tarantella/エンニオ・モリコーネ/イタリアン歴史劇「アロンサンファン/気高い兄弟」(1974)より
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