トム・ハンクス、「天使と悪魔」来日会見で続編製作にも前向き!
2009年5月8日 12:00

[映画.com ニュース] ダン・ブラウンの世界的ベストセラーをトム・ハンクス主演で映画化し、大ヒットを記録した「ダ・ヴィンチ・コード」のシリーズ第2弾「天使と悪魔」のプロモーションのため、ハンクス以下、共演のアイェレット・ゾラー、ロン・ハワード監督、プロデューサーのブライアン・グレイザーが来日。5月7日、東京・日比谷の帝国ホテルで会見を開いた。
前作に続き、ハーバード大学の象徴学の権威ロバート・ラングドン教授を演じたハンクスは、前作から3年ぶり6度目の来日。今作では、かつてバチカンに弾圧された科学者たちの秘密結社“イルミナティ”が、バチカンを消滅させようと企む事件を解決するため、ラングドンがガリレオ・ガリレイが残した暗号を解き明かしながら、ローマやバチカンを奔走する。
ハンクスが同じキャラクターを続けて演じたのは、声優を務めたアニメ「トイ・ストーリー」を除けば今回が初めてだが、ラングドンを「シャーロック・ホームズや鞭を持たないインディ・ジョーンズ」と評し、「(このシリーズを)5本でも6本でも作りたいね」とお気に入りの様子。製作者のグレイザーに「3作目を作るなら、出てくれる?」と続編出演を打診されると、「東京に4日間くらい滞在させてくれるならね」とジョークで返すご機嫌ぶりだった。
また、映画のテーマが“反カトリック的”だとして、前作に続きバチカンなどから一部、批判の声が上がっていることについては、ハワード監督が「いろいろ議論を呼ぶことも、ダン・ブラウンの作品の魅力。人はその知性をもってあらゆることに疑問を投げかけ、考えるべき。それによって先に進むことができるのだと思う」と持論を展開。ハンクスも「問題を提起して考えさせることに価値があると思う」と話した。

さらに一行は同日夜、丸の内の丸ビルで開かれたジャパンプレミアにも出席。劇中に登場するものと同じ“天使と悪魔”像が除幕されると、ハンクスはその像にマイクを持たせて自ら悪魔の声色(?)でしゃべってみせたりと、大スターながらもコメディアン出身らしい気さくな振る舞いで場を盛り上げた。
なお、丸の内地区では、丸ビルのほか、新丸ビル、TOKIA、オアゾの4つのビルに、劇中でガリレオが残したとされる暗号を解き明かす“啓示の道”を示す4つの彫刻を展示。ラングドンさながらに、啓示の道をたどることができるイベントを開催している(5月24日まで)。
「天使と悪魔」は5月15日全世界同時公開。
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