故モーリス・ジャール氏のドキュメンタリーが大阪で追悼上映
2009年4月6日 12:00

[映画.com ニュース] デビッド・リーン監督の「アラビアのロレンス」(62)、「ドクトル・ジバゴ」(65)、「インドへの道」(84)で米アカデミー作曲賞を3度受賞した映画音楽の巨匠、フランス人作曲家のモーリス・ジャール氏が3月29日、米ロサンゼルスの自宅で永眠した。84歳だった。晩年はガンを患っていた。
1924年、仏リヨン生まれ。60年代にハリウッドに進出し、ロサンゼルスを拠点に映画音楽を手がけたジャール氏の作品は150本以上。アカデミー作曲賞ノミネートは上記以外に、「刑事ジョン・ブック/目撃者」「ゴースト/ニューヨークの幻」など9回を数えた。また、「首都消失」「クライシス2050」「落陽」といった日本映画にも参加している。
昨年11月には健康状態がすぐれないなか、第15回大阪ヨーロッパ映画祭の名誉委員長として来日。上映された「アラビアのロレンス」ニュープリント版のPRに努め、リーン監督との数々の思い出話を披露。大阪や東京での同映画祭のイベントを精力的にこなしていた。
大阪ヨーロッパ映画祭事務局は、亡きジャール氏を追悼し、昨年の同映画祭のオープニングを飾ったドキュメンタリー映画「モーリス・ジャールの軌跡」(パスカル・クエノ監督)を、4月18日・19日の両日、大阪プラネットプラスワンスタジオにて緊急上映することになった。
同作は、彼の業績を音と映像と関係者の証言で振り返る作品。自らの経歴や作曲法を語るジャール氏本人のインタビューやデビッド・リーン監督作品の製作秘話はもちろん、オマー・シャリフ(「アラビアのロレンス」「ドクトル・ジバコ」)、フォルカー・シュレンドルフ監督(「ブリキの太鼓」)、ピーター・ウィアー監督(「いまを生きる」)らの証言が収録されている、映画音楽ファン必見の作品だ。
関連ニュース
映画.com注目特集をチェック
うおお…むちゃくちゃ面白そう…
【私が次に観る映画は絶対にコレ】個人的に“最も観たい”“ここから始めたい”天才的最新作!
提供:ディズニー
火の華
【あまりにも凄すぎた】“日本の暗部”に切り込んだ圧倒的衝撃作――フィクションかノンフィクションか?
提供:アニモプロデュース
盤上の向日葵
【「国宝」の次に観るべき極上日本映画に…】本作を推す! 魂の演技対決、至極のミステリー、圧巻ラスト
提供:松竹
てっぺんの向こうにあなたがいる
【世界が絶賛の日本映画、ついに公開】“人生の物語”に賞賛続々…きっとあなたの“大切な1本”になる
提供:キノフィルムズ
好きで好きで、狂いそうになる一作に出合いました
感情移入が止まらない。闇社会でもがく3人の青春と絆が、愛おしくて、たまらなくなる。
提供:THE SEVEN、ショウゲート