是枝裕和監督「空気人形」撮了。ぺ・ドゥナの演技は「パーフェクト」
2009年2月13日 12:00

[映画.com ニュース] 「歩いても 歩いても」の是枝裕和監督が、「リンダリンダリンダ」の韓国人女優ペ・ドゥナを主演に迎えた最新作「空気人形」(今秋公開)が先日発表されたばかりだが、それに先立つ1月末日、一足先にクランクアップを迎えた撮影現場で、監督とぺ・ドゥナが取材に応じた。
本作は、漫画家・業田良家のコミック短編集「ゴーダ哲学堂 空気人形」内の一編「空気人形」を映画化するもの。等身大の空気人形(ぺ)が、持ち主の秀雄(板尾創路)が留守中に街へ繰り出し、さまざまな人と触れ合うことで“心”を持ち、やがてひとりの青年(ARATA)と恋におちるというファンタジー。
これまでオリジナル脚本がほとんどだった是枝監督が、9年越しで温めてきた念願の企画で、「漫画の中のクライマックスが、空気人形が破けたところから好きな人の息を吹き込まれて満たされるカット。“息”というものをメタファーにしてセックスを描いていて、非常に官能的だった。ぜひ(映画として)動かしたいと思いました」と、原作に惹かれた理由を話す。

また、主演のペ・ドゥナには「表現力があり、コメディのセンスがある」と、是枝監督は以前から注目していたそう。「この役なら“ことば”を覚えていくプロセスもそのまま描ける。同じことを何度も繰り返せるし、状況に応じて変化できる演技がパーフェクト。非常にプロフェッショナルな女優さんでした」と絶賛。そのペは「“生きている”という実感がありました。自分が生まれ変わるというか“換気”されているような気分。まだ明日も撮影がありそうな気がしますね」と語り、撮影終了が名残惜しい様子だった。
ファンタジーは初挑戦の是枝監督だが、CGを多用したありがちなファンタジーにはしたくなかったという。人形から空気が抜ける幻想的なシーンも手作業で行ったそうで、「狙いは役者の感情を引き出すこと。しぼんでいく身体を見て、ペ・ドゥナさんも自然と涙を流していましたから」と手応えを見せ、「今回は“息”がテーマ。ということは風がテーマで、窓の外を風が吹いていないといけない。だからロケでの撮影にこだわって、秀雄の部屋にも窓をわざわざ作ってもらいました」とこだわりを明かした。
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