AAA西島隆弘が“女装の盗撮男”役で新境地を開拓。「愛のむきだし」
2009年2月2日 12:00
[映画.com ニュース] 「紀子の食卓」の鬼才・園子温監督が究極の純愛を描いた問題作「愛のむきだし」が1月31日に初日を迎え、東京・渋谷のユーロスペースにて、主演を務めた西島隆弘(AAA)、満島ひかり、安藤サクラ、渡辺真起子、渡部篤郎、園子温監督が舞台挨拶を行った。
本作は、懺悔を強要する神父の父に応えようと“罪作り”に励むうちに盗撮のカリスマとなった主人公・ユウ(西島)が、運命の女・ヨーコ(満島)と出会い恋に落ちるが、やがて2人に新興宗教団体の魔の手が忍び寄り……というストーリー。上映時237分にも及ぶ超大作で、2月に開催されるベルリン国際映画祭への出品も決定している。
映画初出演ながら、父の愛を得るために盗撮を繰り返すという難役に挑んだ西島は、「いろいろな愛の形で自分の気持ちを表現するのも人間の一部。人間の本性を描いた作品なので、登場人物と自分を照らし合わせて見てほしい」とPR。劇中では女装姿も披露しているが、「本当はメイクもしたかった」とまんざらでもない様子だった。
ヒロイン役の満島は、「命を懸けて演じました。毎日ギリギリの状態ですごく辛かったけど、生まれて初めて心から生きてる実感がした」と、壮絶な撮影現場を振り返るうちに感極まって大号泣。すると安藤も思わずもらい泣きを始め、「キャスト・スタッフ全員が、むきだせる限りの愛をむきだして作った。2カ月の撮影期間が竜巻のように過ぎていき、そのあまりの勢いに現場での記憶がほとんどないんです」と涙を浮かべながら話した。
西島は女優陣2人の涙に動揺したのか、突然安藤の名前をド忘れしてしまい大慌て。安藤からの抗議にタジタジになりながらも「役名の印象が強くて……」と言い訳して会場の笑いを誘っていた。
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