ラジー賞、マイク・マイヤーズ主演「ラブ・グル」が最多7部門候補
2009年1月23日 12:00
[映画.com ニュース] 08年の最悪だった映画や俳優を表彰する「ラジー賞」こと、第29回「ゴールデンラズベリー賞」のノミネートが1月21日発表された。
最多ノミネートは、マイク・マイヤーズ主演・脚本のコメディ「愛の伝道師 ラブ・グル」。最悪作品賞、同主演男優賞(マイヤーズ)、同主演女優賞(ジェシカ・アルバ)など7部門でノミネートされた。ハリウッドメジャーのパラマウント映画によってアルバなどスター級を揃えて6200万ドルで製作された同作は、全米興収3220万ドルしか稼げなかった“ボックスオフィス・ボム(失敗作)”。日本では劇場公開が見送られ、昨年11月開催された「したまちコメディ映画祭in台東」で上映されたのみ。奇しくも、ラジー賞ノミネートが発表された翌23日にDVDがリリースされる。
また、他の最低作品賞候補には、M・ナイト・シャマラン監督の「ハプニング」(ラジー賞4部門ノミネート)、お騒がせセレブのパリス・ヒルトンが製作・主演した「The Hottie and The Nottie」(5部門)、ウーベ・ボル監督がビデオゲーム「ダンジョンシージ」を映画化した「In the Name of the King: A Dungeon Siege Tale」(5部門)、ジェイソン・フリードマン&アーロン・セルツァー監督・製作・脚本の「ディザスター・ムービー!/おバカは地球を救う」(6部門、現在日本で公開中)&「Meet The Spartans」(5部門)が入った。
昨年ラジー賞3冠を達成したエディ・マーフィは、「デイブは宇宙船」で2部門ノミネート。オスカー俳優でもあるアル・パチーノが「88ミニッツ」「Righteous Kill」の2作品で最悪主演男優賞候補になった。
ラジー賞ノミネートの主要部門は以下の通り。受賞者は例年通りアカデミー賞授賞式の前日2月21日に、米ハリウッドのバーンズデールギャラリー・シアターで行われる授賞式で発表される。
「ディザスター・ムービー!/おバカは地球を救う」&「Meet The Spartans」
「ハプニング」
「The Hottie and The Nottie」
「In the Name of the King: A Dungeon Siege Tale」
「愛の伝道師 ラブ・グル」
▽最悪主演男優賞
ラリー・ザ・ケイブル・ガイ(「Witless Protection」)
エディ・マーフィ(「デイブは宇宙船」)
マイク・マイヤーズ(「愛の伝道師 ラブ・グル」)
アル・パチーノ(「88ミニッツ」「Righteous Kill」)
マーク・ウォールバーグ(「マックス・ペイン」「ハプニング」)
▽最悪主演女優賞
ジェシカ・アルバ(「アイズ」「愛の伝道師 ラブ・グル」)
アネット・ベニング、エバ・メンデス、デブラ・メッシング、ジェイダ・ピンケット・スミス、メグ・ライアン(「The Women」)
キャメロン・ディアス(「ベガスの恋に勝つルール」)
パリス・ヒルトン(「The Hottie and The Nottie」)
ケイト・ハドソン(「フールズ・ゴールド/カリブ海に沈んだ恋の宝石」)
▽最悪助演男優賞
ウーベ・ボル(「Postal」)
ピアース・ブロスナン(「マンマ・ミーア! 」)
ベン・キングズレー(「War, Inc.」「愛の伝道師 ラブ・グル」「The Wackness」)
バート・レイノルズ(「Deal」「In the Name of the King」)
バーン・トロイヤー(「Postal」「愛の伝道師 ラブ・グル」)
▽最悪助演女優賞
カルメン・エレクトラ(「ディザスター・ムービー!/おバカは地球を救う」
パリス・ヒルトン(「Repo! The Genetic Opera」)
キム・カーダシアン(「ディザスター・ムービー!/おバカは地球を救う」)
ジェニー・マッカーシー(「Witless Protection」)
リリー・ソビエスキー( 「88ミニッツ」「In the Name of the King」)
▽最悪監督賞
ウーベ・ボル(「1968: Tunnel Rats」「In the Name of the King」「Postal」)
ジェイソン・フリードバーグ&アーロン・セルツァー(「ディザスター・ムービー!/おバカは地球を救う」)
トム・パットナム(「The Hottie and The Nottie」)
マルコ・シュナーベル(「愛の伝道師 ラブ・グル」)
M・ナイト・シャマラン(「ハプニング」)