トム・クルーズは「小さすぎ」。新作「ワルキューレ」モデルの親族が辛口発言
2009年1月21日 12:00

[映画.com ニュース] 第2次世界大戦中にアドルフ・ヒトラーの暗殺を計画した実在のナチ将校、クラウス・フォン・シュタウフェンベルク大佐をトム・クルーズが演じる戦争超大作「ワルキューレ」(ブライアン・シンガー監督/3月20日日本公開)。その配役を「ミスキャスト」だとするシュタウフェンベルク大佐の親族による辛口発言が独ディ・ベルト紙に掲載された。
今回発言したのは大佐の兄の孫にあたるフランツ・フォン・シュタウフェンベルク氏で、クルーズは総合的に見て大佐を演じるには「小さすぎる」とばっさり。外見的なことだけでなく(大佐の身長は190センチ以上あったとされる)、カリスマ性や人間としての器も含めてのことのようで、「(クルーズは)まるでこの役を演じることを恐れているかのようで、優雅に振る舞おうとしてもどこかぎこちなく、役柄に対する断固たる姿勢も感じられず、小さい人間にしか見えない」と言い放った。
1944年、会議室の机の下に爆弾をしかけてヒトラーの暗殺を企てたが失敗、処刑されたシュタウフェンベルク大佐は、ナチスに対する抵抗運動のシンボルとしてドイツ国内では英雄的な存在。それをハリウッドが映画化することをドイツ人は最初から快く思ってはいなかったようだが、何にせよ「小さい」はクルーズにとっては手痛い一撃に違いない。
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