故・伊丹十三氏の遺業を記念。妻で女優の宮本信子が「伊丹十三賞」を創設
2008年11月26日 12:00

[映画.com ニュース] 「お葬式」「タンポポ」「マルサの女」など監督業のみならず、グラフィックデザイナー、俳優、エッセイストと幅広い分野で活躍し、97年に亡くなった故・伊丹十三氏の遺業を記念して、本年より「伊丹十三賞」が創設された。昨年5月に愛媛県松山市に開館した「伊丹十三記念館」館長であり伊丹氏の妻の宮本信子(女優)ほか、選考委員の周防正行(映画監督)、中村好文(建築家)、平松洋子(エッセイスト)、南伸坊(イラストレーター)らが、11月25日、東京・六本木のTMI総合法律事務所にて記者会見を行った。
「びっくりした・面白い・誰にでも分かる」という伊丹氏のスタイルを継承した作品へのエールというのが、この賞のコンセプト。記念すべき第1回伊丹十三賞の対象は言語表現を主軸としたもの(エッセイやノンフィクションなど)で、その翌年は映像・ビジュアル表現を主軸としたもの(映画、TV番組、CM、イラストレーションなど)と、毎年交互に受賞作を選出、受賞者には賞状と賞金100万円が授与される。
宮本は念願だった伊丹十三賞の創設について、「伊丹映画に関わった人々がその後どんどん活躍していく姿を見て、『みんな忙しくなってよかった。こんなにうれしいことはないよ』と口癖のように喜んでいた伊丹の笑顔が忘れられない。そんな伊丹の想いをこの賞に託したい」と挨拶し、選考委員の面々に感謝の意を述べた。周防監督は、「伊丹さんには『マルサの女』のメイキングを担当していた時にお世話になり、たくさんのことを学ばせていただいた。その恩返しが出来ずじまいだったが、これを機に伊丹さんの想いを反映できるような選考をして、少しでも恩返ししたい」と意気込みを語った。
第1回伊丹十三賞の発表および授賞式は、09年3月19日に東京・六本木の国際文化会館にて行われる予定。
関連ニュース
リアリズムと娯楽大作の間を往復しながら――“中国第六世代”グアン・フー、新作の出発点&舞台裏、そしてアジア映画への思いを明かす【「ブラックドッグ」インタビュー】
2025年9月20日 09:00
映画.com注目特集をチェック
ナイトフラワー
【衝撃の感動作】昼、母親。夜、ドラッグの売人――大切な人のためならどこまでも頑張れる。
提供:松竹
面白すぎてヤバい映画
【目が覚める超衝撃】世界中の観客が熱狂・発狂し、配給会社が争奪戦を繰り広げた“刺激作”
提供:松竹
この冬、絶対に観る映画はありますか?
【私はこれを絶対に観ますね!!】心の底から推す理由が、たんまりあります!
提供:ディズニー
人生にぶっ刺さる一本
すべての瞬間が魂に突き刺さり、打ち震えるほどの体験が待っている。
提供:ディズニー
日本で実際に起きた“衝撃事件”を映画化
【前代未聞の事件】そして鑑賞後、あなたは“幸せ”の本当の意味を知る――
提供:KDDI
なんだこの天才的な映画は!?
【物語がめちゃくちゃ面白そう――】非常識なまでの“興奮と感動”を堪能あれ
提供:ディズニー