「ポーラX」の仏俳優ギョーム・ドパルデュー、37歳で急逝
2008年10月15日 12:00

[映画.com ニュース] フランスの名優ジェラール・ドパルデューの息子で俳優のギョーム・ドパルデューが10月13日、肺炎による合併症のため、パリ近郊の病院で亡くなった。37歳だった。
ドパルデュー家の顧問弁護士によれば、ギョームはルーマニアで映画の撮影中にウィルス感染による肺炎を引き起こし、12日遅くにパリ近郊の病院に運び込まれたという。
ギョームは1971年4月7日、フランスのパリ生まれ。母エリザベート、妹のジュリー(「ぜんぶ、フィデルのせい」)も女優というフランスの名門芸能一家に育った。91年、父親と共演したアラン・コルノー監督作「めぐり逢う朝」で俳優デビュー。96年には仏セザール賞の「最も将来が期待される若手俳優」に選ばれ、その後99年に鬼才レオス・カラックス監督の「ポーラX」で禁断の愛に溺れて破滅する青年役を熱演、鮮烈な印象を残した。
その一方で、私生活では数々のトラブルに見舞われた。偉大すぎる父親に公然と反抗し続け、父子の関係はけっして良好なものではなかった。若い頃から薬物や飲酒がらみでたびたび問題を起こしてきたほか、03年には恐喝容疑で有罪判決を受けている。
また、95年にはバイク事故で重傷を負い、手術の際の院内感染が原因で長年ひざの痛みと戦ったあげく、03年に右脚の切断を余儀なくされた。
しかしその後もジャック・リベット監督の「ランジェ公爵夫人」(07)ほか多くの映画に出演、今後予定される作品も多数あっただけに、早すぎる死が惜しまれる。なお、99年に結婚した女優のエリーズ・バントル(06年に離婚)との間に娘が1人いる。
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