「七人の侍」リメイク、渡辺謙出演作「上海」のタイのセットで撮影!
2008年8月7日 12:00
[映画.com ニュース] 渡辺謙が出演している、太平洋戦争直前の中国・上海を舞台にしたハリウッド製スリラー「上海(Shanghai)」(ミカエル・ハフストローム監督、09年公開)が、8月12日にもクランクアップを迎えることになり、2日、ジョン・キューザック、コン・リー、チョウ・ユンファを招いて、タイ・バンコクのムーンスター・スタジオにて映画記者向けセットツアーが行われた。
米ハリウッド・レポーター誌によると、総予算5000万ドル(約54億円)という同作の1941年の上海が再現されたセットを前に、ツアーに同行したハーベイ・ワインスタイン(ワインスタイン・カンパニーCEO)は「これらは全部、私の持ち物だ」と豪語。続けて、同作撮影終了後、敷地面積13万平方メートル(東京ドーム約3個分)というセットを部分的に再利用し、2年前から懸案になっている黒澤明監督の傑作時代劇「七人の侍」(54)のリメイク作品の製作を、同スタジオでスタートさせることを明らかにした。
「上海」は、今年2月に中国当局から中国国内での撮影が認められず、5月よりロンドンで5週間撮影されたのち、タイの同スタジオに移動、中国シーンが撮影されてきた。
リメイク版「七人の侍」については、黒澤明・橋本忍・小国英雄の傑作脚本を、ジャッキー・チェンとジェット・リー共演作「ドラゴン・キングダム」のジョン・フスコが脚色し、敵軍の攻撃が目前に迫ったタイ北部の村が防御のために外国から傭兵軍人を雇うというプロットに変更されている。昨年、チャン・ツィイーやジョージ・クルーニーが出演するという噂話が出たが、今現在、監督はおろか出演者誰一人さえも決まっていない状態だという。