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ダニー・クローバー&高岡早紀が人種問題語る。日・米・韓合作「はりまや橋」

2008年7月4日 12:00

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久しぶりの英語作品でカンヌを狙う
久しぶりの英語作品でカンヌを狙う

[映画.com ニュース] 高知県を舞台に描く日・米・韓合作映画「The Harimaya Brigde はりまや橋」の記者会見が、7月3日に東京・有楽町の日本外国特派員協会にて行われた。本作の製作総指揮を務める名優ダニー・グローバーが、ヒロイン役の高岡早紀と共に取材に応じた。

戦争体験から日本人に強い偏見を持っていた黒人写真家のダニエル(ベン・ギロリー)は、1人息子のミッキー(ビクター・グラント)が日本で死去したことを知り、彼が暮らしていた高知県にやってきた。ダニエルは亡き息子の足跡をたどるうち、息子と将来を誓い合っていた女性・紀子(高岡早紀)の存在を知る。監督・脚本を務めるのは、かつて高知県で英語教師を務めた経験を持つアロン・ウルフォークで、6月3日から高知ロケが進められている。

戦争がもたらした日本への偏見や、無知ゆえの人種差別などが描かれる本作。高岡は「高知の都心部から離れた人口の少ない町で撮影しているが、そこで外国人が住んでいると目立つのが分かる。実際にアロン監督も住んでいたから感じていたと思う。国際的な意味を含めてこの映画を良いものにしたい」とコメントし、「日本語と英語が飛び交う現場。英語で演技するのは『KYOKO』(96)以来で難しさを痛感しているが、チャンスがあればアメリカの作品に出たい」と、海外進出についても意欲的に語った。

また、これまで「カラーパープル」「リーサル・ウェポン」シリーズなどさまざまなタイプの作品に出演してきたグローバーも、「アロンはアフリカ系アメリカ人として初めて日本で撮影した監督。これは歴史的にも意義ある作品になるだろう」と本作にかける想いを語った。ちなみに、グローバーは黒澤明監督の大ファンだそうで、「『七人の侍』を子供の頃に見て感動し、『』は10回ほど見た。クロサワを育てた国で撮影できて光栄」と日本が誇る巨匠に敬意を表した。

「The Harimaya Brigde はりまや橋」は、7月5日に高知ロケがクランクアップ予定。その後サンフランシスコロケを経て12月完成、来年カンヌ国際映画祭への出品を目指す。日本公開は09年初夏。

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