「いやぁ、映画って本当にいいもんですね」の映画評論家・水野晴郎氏が死去!
2008年6月11日 12:00
[映画.com ニュース] 1972年から「水曜ロードショー」(のちに「金曜ロードショー」)の映画解説を務め、「いやぁ、映画って本当にいいもんですね」という名文句を生んだ映画評論家・水野晴郎(本名・水野和夫)氏が6月10日に亡くなった。76歳だった。
1956年に20世紀フォックス映画に入社し、映画界入り。その5年後、日本ユナイト映画に移籍して宣伝総支配人を務め、「真夜中のカーボーイ」や「007/危機一発」(現タイトル「007/ロシアより愛をこめて」)など意図的に誤字を使った邦題でヒットに結びつけたのは有名な話。
独立後、映画評論家になると、39歳から故・淀川長治氏や故・荻昌弘氏にならって、TVの映画解説を担当。コメントの最後に「いやぁ、映画って本当にいいもんですね」と語り、お茶の間の人気を集めた。
警察に関する豊富な知識やコレクションでも知られ、晩年はマイク水野名義で映画監督にも進出。幼少時代に過ごした満州での体験をベースに、「シベリア超特急」シリーズを手がけた。近年は体調不良により、入退院を繰り返していた。
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