ガス・バン・サント監督が全米初のゲイ活動家を描く映画、クランクイン
2007年11月20日 12:00
[映画.com ニュース] 70年代にゲイの権利を獲得するために命を捧げた政治活動家ハーベイ・ミルクの生涯を、「ミスティック・リバー」のオスカー俳優ショーン・ペンが演じる伝記ドラマ「ミルク」が、ガス・バン・サント監督(「グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち」「エレファント」)によって映画化されることが正式に決定。製作会社フォーカス・フィーチャーズから08年1月にクランクインと発表された。
ハーベイ・ミルク(1930~78)は、全米で初めてゲイであることを公言し、77年のサンフランシスコ市評議員選挙で当選した政治家。78年、同僚だった元評議員ダン・ホワイトの凶弾によりジョージ・モスコーネ市長と共に射殺され、ゲイの権利運動の“殉教者”と讃えられた人物だ。84年にロブ・エプスタイン監督により「ハーヴェイ・ミルク」というドキュメンタリー映画が製作されているが、ミルク氏の人生が劇映画化されるのは今回が初めて。
フォーカス社CEOのジェームズ・シェイマスは「ガス・バン・サントは、ハーベイ・ミルクの非凡な人生を映画化するのに完璧なアーティストだ」と、また、プロデュースするダン・ジンクスとブルース・コーエンは「ガス・バン・サントとショーン・ペンと仕事できるなんて、これほど誇らしいことはない」とコメントを寄せている。
狙撃犯ホワイト役として噂になっているマット・デイモンのキャスティングこそ、まだ発表されていないが、ペンが監督した「プレッジ」のビル・グルームがプロダクションデザイナーに、バン・サント監督と5作品で組んでいるハリス・サビデスが撮影監督に決まった、と併せて発表された。