「燃えよドラゴン」にリメイク企画発覚。フィルムノワール風に?
2007年8月13日 12:00
[映画.com ニュース] 人気TV刑事ドラマ「ザ・シールド/ルール無用の警察バッジ」(AXNで放送中)の製作総指揮・脚本家を務めるカート・サッターが、ブルース・リーの名を世界に轟かせた73年のカンフー映画「燃えよドラゴン」のリメイク作の脚本・監督を務めることが分かった。
武道家たちが孤島に集まる武道大会をメインプロットにしたオリジナルとは異なり、タイトルも「Awaken The Dragon」となり、少林拳の使い手である悪僧を追うFBI捜査官を描くストーリーになる模様。カンフー映画にフィルムノワールのテイストを加えたアクション映画だそうで、サッター監督は「格闘シーンの激しさや獰猛さという点では『グリーン・デスティニー』より『レイジング・ブル』風に作りたい」と抱負を語る。
サッターは自他共に認めるフィルムノワールの大ファンで、出世作となった「ザ・シールド」にもその影響は大いに見られる。08年以降に公開される「パニッシャー」の続編「The Punisher 2」、ワーナー映画のスリラー「The Unforgettable」、ジョエル・シュマッカー監督の「Inland Saints」の脚本を執筆するなど活動の場をTVから映画へシフトしつつある。今回の「Awaken The Dragon」で、めでたく監督デビューを飾る。
ブルース・リー最高傑作のリメイク作だけにキャスティングが注目を集めそうだが、サッターは、少林寺の僧侶役としてマーシャルアーツ系のスターではない新人を発掘し、FBI捜査官にはアメリカのスター俳優を起用するという。