全米No.1「エバン・オールマイティ」が急遽公開中止に!その真相は?
2007年7月18日 12:00
[映画.com ニュース] 今年の6月、全米ボックスオフィスで初登場1位を記録し、9月上旬より日本でも全国公開予定だった「エバン・オールマイティ」が、急遽公開中止となった。日本での配給元であるUIP映画によると、その理由は「本国ユニバーサル映画の意向」とのことだ。
同作は、全世界で約5億ドル(約610億円)の興収を上げたジム・キャリー主演作「ブルース・オールマイティ」(03)のスピンオフとして企画された作品。ところが、「エバン~」は公開週末こそ全米ボックスオフィス第1位を獲得したが、主演がジム・キャリーからスティーブ・カレル(「40歳の童貞男」)に交代したことなどが災いしたか、その後の興行は大苦戦。製作費に1億7500万ドル(約213億円)を費やしながら、全米での興収はこれまでに6000万ドル(約72億円)という大失敗。
これを受けたユニバーサル映画の首脳陣は、日本での劇場公開をやむなく中止することにしたわけだが、米の業界紙バラエティは7月16日付けの記事で、真相は不明としながらも、ハリウッド製コメディがなかなかヒットしない日本の映画市場の特色を要因として挙げている。アメリカでは国民的なスター、ジム・キャリーが主演する前作でも、日本での興収は約11億円と全世界興収からすれば凡庸な成績。ましてや遙かに知名度の落ちるスティーブ・カレルではまったく勝負にならないと踏んで、日本市場から撤退したのだろうと推測しているのだ。
ちなみに、アメリカで一足先に同作を見た映画評論家からは、「クライマックスの“ノアの方舟”の大洪水は圧巻。あれならユニバーサル・スタジオのアトラクションにもなるのに(笑)」「ハリウッド映画らしい家族愛がメインテーマで、思わず涙ぐませるシーンもあった。ポップコーンでも頬張りながらシネコンの大画面で見たかった」と一様に公開中止を惜しむ声が上がっている。映画ファンは、DVDの発売を待つしかない。
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