「ディパーテッド」のディカプリオ&スコセッシ、ウォール街へ!
2007年3月27日 12:00

「アビエイター」「ディパーテッド」に続き、マーティン・スコセッシ監督がレオナルド・ディカプリオと組んで、実在するウォール街の風雲児を描くという。米バラエティ紙が伝えたもので、そのプロジェクトはワーナー・ブラザース映画「The Wolf of Wall Street」(09年公開予定)。今年9月に発売されるジョーダン・ベルフォートによる同名自伝小説を、人気TVシリーズ「ザ・ソプラノズ/哀愁のマフィア」の脚本家テレンス・ウィンターが脚色する。ディカプリオが演じる主人公ベルフォートは、90年代にウォール街や銀行界をスキャンダルに陥れた仲買人で、企業を標的にした詐欺事件への関与で、20カ月刑務所に入れられていた人物。「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」に似た物語だが、トム・ハンクスに当たるFBI捜査官役の準主役はまだ決まっていない。
この映画化権をめぐっては、ワーナー映画とパラマウント映画による壮絶な争奪戦が繰り広げられた。これは、ディカプリオ率いる製作プロダクション、アッピアン・ウェイ(ワーナー映画とファーストルック契約を結んでいる)と、ブラッド・ピット率いるプランB(パラマウント傘下)による代理戦争である。最終的に映画化権を取得したのは、名プロデューサーであるアーノン・ミルチャン(「JFK」)の娘アレクサンドラ・ミルチャンで、彼女によってワーナー映画=ディカプリオ連合が選ばれた格好だ。製作には、遠藤周作原作の「Silence(沈黙)」(08年公開)準備中のスコセッシの製作会社シケリア・プロダクションズも共同であたる。
なお、パラマウントと共同ファイナンスする権利をもつスコセッシ監督は、ローリング・ストーンズのロッキュメンタリー「Shine A Light」(全米9月公開)のほか、ミック・ジャガーがアイデアを提供したロック業界の内幕を描く「The Long Play」(脚本ウィリアム・モナハン)、フランスを舞台にした史劇「Last Duel: A True Story of Crime」などの監督候補作を抱えるご多忙の身。おまけに、「ディパーテッド」の製作者グラハム・キングによるプロデュースで、ブライアン・セルズニックの児童書「The Invention of Hugo Cabret」の監督候補に名を連ねる。一方のディカプリオは先日、ケイト・ウィンスレットとの久々の共演作になるドリームワークス映画「Revolutionary Road」への出演が決定したばかりだ。
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