本当は作りたくなかった!?「ディパーテッド」スコセッシ&レオ来日
2007年1月19日 12:00
ゴールデングローブ賞でも監督賞を受賞し、本年度アカデミー賞でも主要部門での受賞が有力視されるマーティン・スコセッシ監督の「ディパーテッド」。同作の公開を20日に控え、主演のレオナルド・ディカプリオとスコセッシ監督が02年秋の「ギャング・オブ・ニューヨーク」以来約4年ぶりに来日。1月18日に東京・六本木のグランドハイアット東京で来日記者会見を開いた。
3度目のコンビとなる2人が今回製作したのは、02年の香港映画「インファナル・アフェア」のリメイク。かつてはスコセッシ監督といえば「タクシードライバー」「レイジング・ブル」「グッドフェローズ」といった作品で組んだロバート・デ・ニーロが名コンビとして有名だったが、今やスコセッシといえばレオという印象の方が強い。お互いの魅力を聞かれると「とにかく彼と彼の作品、そして彼の仕事に対する情熱をとても尊敬している。今回3度目だが、スコセッシ監督との共同作業は僕の俳優人生の中でハイライトになると思う」(ディカプリオ)、「レオと一緒に撮っているときは、“自分がなぜ映画が好きなのか”を感じさせてくれるような気がするんだ。彼との撮影には驚きがたくさんある」(スコセッシ)と互いを絶賛。
コンビを組んだ「ギャング・オブ・ニューヨーク」「アビエイター」の2作がともにノミネーション止まりとなっているアカデミー賞について話が及ぶと、「この映画はアメリカでは公開後からとても好評を得ていて、受賞に値する作品だと思う。特に、横にいる素晴らしい監督がいまだにオスカーを受賞していないなんて冗談みたいだけど、受賞するかどうかは見守るしかないし、結果を受け入れることしかできないんだ」と話したレオに対し、スコセッシ監督は「本当はこの映画を作りたくなかったんだ」と驚きの発言を披露。「でも作らなくてはいけない理由があって作ったんだが、撮影中、そして撮った後の今でも私は怒りを感じているんだ。この映画の評価に関しては正直驚いているんだが、とても勉強になった。私は普段プロット(筋、ストーリー)に重きを置いた映画を作らないが、今回の映画のようなサスペンススリラーの傑作を作ってきたドン・シーゲル、バッド・ベティカー、アンソニー・マンといった50年代のアメリカB級映画の監督たちに対して、改めて尊敬の念が深まったよ」と世界でも有数の映画マニアらしいコメントで会見を締めくくった。1月20日ロードショー。
※サムネイルをクリックすると拡大画像が見られます
関連ニュース
映画.com注目特集をチェック
注目特集
キャプテン・アメリカ ブレイブ・ニュー・ワールド
【本作は観るべきか、否か?】独自調査で判明、新「アベンジャーズ」と関係するかもしれない6の事件
提供:ディズニー
注目特集
セプテンバー5
【“史上最悪”の事件を、全世界に生放送】こんな映像、観ていいのか…!? 不適切報道では…?衝撃実話
提供:東和ピクチャーズ
注目特集
ザ・ルーム・ネクスト・ドア
【私が“死ぬとき”を、見届けて】あなたならどうする――? 魂に効く珠玉の衝撃作
提供:ワーナー・ブラザース映画
注目特集
君の忘れ方
【結婚間近の恋人が、事故で死んだ】大切な人を失った悲しみと、どう向き合えばいいのか?
提供:ラビットハウス
注目特集
海の沈黙
【命を燃やす“狂気めいた演技”に、言葉を失う】鬼気迫る、直視できない壮絶さに、我を忘れる
提供:JCOM株式会社
注目特集
サンセット・サンライズ
【面白さハンパねえ!】菅田将暉×岸善幸監督×宮藤官九郎! 抱腹絶倒、空腹爆裂の激推し作!
提供:ワーナー・ブラザース映画
注目特集
激しく、心を揺さぶる超良作
【開始20分で“涙腺決壊”】脳がバグる映像美、極限の臨場感にド肝を抜かれた
提供:ディズニー