長編ならでは苦労とは?人形アニメ「こまねこ」監督に聞く
2006年12月5日 12:00

“人形アニメーションを作るネコ”を描いた短編人形アニメーション「こまねこ はじめのいっぽ」。04年2月から1年以上にわたり東京・渋谷のシネマライズで上映され、主人公のネコ・こまちゃんの愛らしい姿が反響を呼んだ「こまねこ」が、長編映画「こま撮りえいが こまねこ」として、改めて銀幕に登場する。そんな「こまねこ」の生みの親であり、NHKのキャラクター「どーもくん」の作者としても知られる合田経郎監督に話を聞いた。
つぶらな瞳と柔らかな表情が人気の「こまねこ」だが、長編なだけに、観る側も自然と仕草や表情により注目するはず。今回が長編初挑戦となる監督は、「嬉しい、悲しいといったわかりやすい感情以外に、『言いたいけど言えない』というような微妙な感情表現が、どこまで可能かにチャレンジしました」と、長編ならではの挑戦について語る。しかし、最も苦戦したのは、実は「自分と向き合うこと」だったとか。「単純に物語をどう構成するかということと同時に、映画となると『あなたは何をやりたいのか?』と問われているようでした。尺の長さよりも、映画ならではの『自分を表現してみなさい』という部分に悩み、物語を作り出すまで時間がかかりました」。果たして、その結果はどのようなかたちとなって表れているのか? ぜひスクリーンで確認されたし。
ところで、この人形アニメーション作りに精を出すネコのこまちゃん。実は女の子という設定。まさに監督の分身ともいえるキャラクターだが、なぜ女の子に? 「ものを作るというのは、自分を表現するということ。ここ数年、カメラを持って歩く女の子が増えているような気もしますし、周りを見渡してみると、女の子のほうが自分を表現するということに積極的なんです。なにかを作って自分を表現するというのは、自分にとって女の子のほうがリアリティがあったんですよ」
「こま撮りえいが こまねこ」は、12月9日より公開。
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