物語は、幕末から明治にかけて活躍した落語家・
三遊亭円朝の
怪談落語「真景累ケ淵(しんけいかさねがふち)」を元に、1組の男女とそれを取り巻く4人の女の因果が描かれる。会見にはキャスト全員が劇中衣装で登壇し、自身も着物をまとった中田監督は「原作は8時間以上ある長い落語ですが、なるべく欲張って盛り込みました。“
怪談”という衣を着ながらも、男女の狂おしい恋愛を描いています。今までは“
リングの中田”と言われてきましたが、来年からは“
怪談の中田”と言ってもらえるように頑張ります」と意気込みを語った。
本作が映画初主演の
尾上菊之助は、「今回演じた新吉という役は、縁のある女性をみんな不幸にしてしまう酷い男。でもプライベートではモテないので、撮影期間中は素敵な女優さんに囲まれていい気分を味わえました(笑)」とコメントして会場を笑わせた。新吉の運命を翻弄する豊志賀(とよしが)を演じた黒木は、「豊志賀という女性は、死んでも相手を愛するというとても刺激的な役柄です。このドラマの根底に流れている因果や因縁をどう表現されるのか、監督の腕前をとても楽しみにしています」と、作品に対する期待を寄せた。ライオンズゲート社による世界配給も決定した「
怪談」は、07年全国ロードショー。