ベンダース、アメリカ滞在を総括。「アメリカ,家族のいる風景」
2005年11月1日 12:00

「アメリカの友人」「パリ、テキサス」で知られ、現在「ランド・オブ・プレンティ」も絶賛公開中のビム・ベンダース監督が、今年のカンヌ映画祭コンペティション部門に正式出品された最新作「アメリカ,家族のいる風景」のPRのため来日。10月26日、東京・恵比寿のウェスティンホテル東京にて記者会見を開いた。
84年の「パリ、テキサス」から20年。俳優で劇作家のサム・シェパードとベンダースが久々にコンビを組んだ本作。シェパード扮する孤独なB級映画の老スターが、母親から自分の息子の存在を知らされ、息子を捜す旅に出るというストーリーで、製作の経緯を聞かれたベンダース監督は「たまたま電話したら、いつも家にいないサムが家にいた。それで映画のアイデアを話したら、彼も彼で、私と連絡を取ろうと思っていたようで、やってみようということになった」とコメント。
また、96年にアメリカ・ロサンゼルスに住んで以来、アメリカを中心に映画製作をしていたベンダース監督だが、アメリカへのこだわりについて「アメリカで起こることは、必ず2~3年後に世界のどこかで同じようなことが起こる。まあ、近未来みたいなものなんだろうね。あとは、やはり風景の力だね。アメリカの風景は世界中のどこの風景とも違うんだ」
この映画は「アメリカ合衆国には色々問題も多いが、まだまだ美しい国なんだということを伝えたくて作りました。これは、8年間住んだアメリカへの想いを総まとめにしたような作品です」とし、アメリカを離れることを表明した。「アメリカ,家族のいる風景」は06年陽春公開。
関連ニュース
映画.com注目特集をチェック
スプリングスティーン 孤独のハイウェイ
【人生にぶっ刺さる一本】すべての瞬間が魂に突き刺さり、打ち震えるほどの体験が待っている
提供:ディズニー
ブルーボーイ事件
【日本で実際に起きた“衝撃事件”を映画化】鑑賞後、あなたは“幸せ”の本当の意味を知る――
提供:KDDI
なんだこの面白そうな物語は…!
【ヤバすぎる世界へ、ようこそ】“最弱”ד下半身を失ったアンドロイド”…予告だけで今すぐ観たい!
提供:ディズニー
火の華
【あまりにも凄すぎた】“日本の暗部”に切り込んだ圧倒的衝撃作――フィクションかノンフィクションか?
提供:アニモプロデュース
盤上の向日葵
【「国宝」の次に観るべき極上日本映画に…】本作を推す! 壮絶な演技対決、至極のミステリー、圧巻ラスト
提供:松竹
てっぺんの向こうにあなたがいる
【世界が絶賛の日本映画、ついに公開】“胸に響く感動”に賞賛続々…きっとあなたの“大切な1本”になる
提供:キノフィルムズ