「博士の愛した数式」披露試写。寺尾聰は「息子に数学を教わりました」
2005年10月18日 12:00
「雨あがる」の感動再び…となるか?
「第1回本屋大賞」を受賞し、50万部を超えるベストセラーとなっている「博士の愛した数式」(小川洋子著、新潮社刊)を「雨あがる」の小泉堯史監督が映画化。10月17日、同作の完成披露試写と記者会見が丸の内ルーブル(東京・有楽町)にて行われ、「雨あがる」「阿弥陀堂だより」に続き、3度目のコンビとなる小泉監督と主演の寺尾聰以下、共演の深津絵里、吉岡秀隆、原作者の小川洋子らが登壇した。
「博士の愛した数式」は80分しか記憶が続かない天才数学博士と、彼の家に来る家政婦とその息子の交流を描いた人間ドラマ。天才数学者を演じた寺尾は役をつくるにあたって「自分自身は数学は全くの苦手なので、理工科に通っている大学2年の息子に数学を教わりました」と告白。一方、ベテラン家政婦を演じた深津は、料理が上手に見えましたが?と聞かれ「私自身は、そんなに料理はしません」と、苦笑い。
原作を読んですぐに映画化権獲得の打診をした小泉監督は「権利は楽にとれましたが、そこからシナリオにするのが大変でした。ですが、小川さんの原作の素晴らしさに押されて、この映画を作ることが出来たのだと思います」と感慨深げに語り、原作者の小川氏は「この映画は素数のような映画です。この言葉の意味は映画を見れば分かります」とコメントした。「博士の愛した数式」は来年1月公開。