「座頭市」ベネチア受賞効果で、世界配給も続々決定!
2003年9月9日 12:00

受賞の理由を問われた北野監督は、「『座頭市』は勝(新太郎)さんが何本も撮ってきた作品だが、現場では図々しくも『グランプリ』取れるかもなーと思っていた。ただ、よく考えたらリメイクなわけで、監督が変われば映画がこれだけ変わるという部分を認めてもらったのかな」と少し照れつつ分析。また、映画の初日と監督賞受賞の知らせが、奇しくも故黒澤明監督の命日と重なったことに関しては、「頭のいい興行師だったら、それ位のことは考えるよ」と笑わせた後で、「本来、ベネチア映画祭には間に合わなかったはずの作品がギリギリで滑り込み、コンペティション部門(数百本の中から20作品が選出される)に選ばれただけでも十分光栄だが、さらに賞までもらった。しかも初日が黒澤監督の命日だということで因縁をすごく感じて嬉しく思ってます」と喜びを語った。一方で「失礼な話だけど、観客賞が一番嬉しいよね。お金を払って観てくれたお客さんからいい映画だったと言われるのがベストだから」と素直な心情も吐露してみせた。
なお、森昌行プロデューサによると、ベネチア映画祭で上映する前の時点でフランスなど15カ国での配給が決定していたが、今回の大好評を受けて、ハリウッド・メジャーの間でも争奪戦が始まっており、最終的には世界35カ国での配給が決定しそうとのこと。世界規模で活躍する監督を失ってから久しい日本映画界にとっては、“世界のキタノ”の躍進は嬉しいニュース。
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