ピクサー、脱ディズニーが加速?
2003年2月11日 12:00
「トイ・ストーリー」「モンスターズ・インク」で知られるピクサーの新作は、高級レストランに住み着き、ぜいたくで優雅な暮らしを送っているネズミの物語。だがディズニーは、現在この新作に関する権利を一切持っていない。
アップル・コンピューターのCEO(最高経営責任者)でもあるピクサーのCEOスティーブ・ジョブスによれば、この新作に関してディズニーとピクサーの契約が新たに見直されないのなら、他のスタジオと契約することもあり得るという。問題は金銭面の条件だ。ピクサーのアニメは大ヒット作を連発、関連商品も爆発的に売れているのに対し、ディズニー製作によるアニメは「美女と野獣」「ライオン・キング」以来、ヒットに恵まれていない。現在の契約では、ディズニーとピクサーが製作費を平等に負担、興行収入の12%をディズニーがまず受け取り、残りを2社で分け合うという仕組みだが、ピクサー側は今後、「スター・ウォーズ」におけるジョージ・ルーカスと20世紀フォックスの関係を採用したいようだ。その内容は、全製作費をルーカスが負担、フォックスは興行収入の6%を配給手数料として受け取るというもの。もちろんピクサー側のリスクは大きくなるが、仮に「モンスターズ・インク」でこの契約を結んでいたとしたら、ピクサーの利益は5億ドル(約600億円)を超えていたかもしれないが、実際には、2億3500万ドル(約282億円)であった。
すでにワーナー・ブラザースとソニー・ピクチャーズの責任者らが、ジョブスと「トイ・ストーリー」の生みの親であるジョン・ラセターとの会談をセッティング中。ソニー・ピクチャーズの副会長は「ソニーはぜひともピクサーと仕事をしたい」とコメントを発表している。とはいえピクサーは、ディズニーとの契約により、05年までにあと3本の新作映画を作らなければならない。そのうちの1本である「ファインディング・ニモ」は5月30日に全米で、12月6日には日本公開が予定されている。今やメジャースタジオを手玉にとるピクサー。今後の動向からは目が離せない。
「トイ・ストーリー」
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