ナショナル・ボード・オブ・レビュー賞、発表!
2002年12月10日 12:00
ニコール・キッドマン、ジュリアン・ムーア、メリル・ストリープという3大女優が共演する話題作「The Hours」(スティーブン・ダドリー監督)が、今年の「ナショナル・ボード・オブ・レビュー賞」で最優秀作品賞に選ばれた。オスカーレースの皮切りとなる同賞を受賞したことで、アカデミー賞候補のトップランナーとして注目されることになりそうだ(ちなみに昨年の最優秀作品賞は、「ムーラン・ルージュ」)。ナショナル・ボード・オブ・レビューとは、もともとは映画の検閲をする機関で、現在は弁護士や教師、医師など、ニューヨーク在住の映画ファンの集団である。ハリウッド映画に埋もれがちなアート映画を好む傾向があり、優秀作品を10位までランク付けすることが特徴。最優秀男優賞には、キャンベル・スコット(「Roger Dodger」)、最優秀女優賞はジュリアン・ムーア(「Far From Heaven」)、助演男優賞にはクリス・クーパー(「アダプテーション」)、助演女優賞にはキャシー・ベイツ(「About Schmidt」)が選ばれた。監督賞には「The Quiet American」「裸足の1500マイル」の2本を手掛けた フィリップ・ノイスが受賞。最優秀アニメーション賞には「千と千尋の神隠し」が選ばれ、アカデミー賞の長編アニメ映画賞へのノミネートが確実といわれている。授賞式は来年1月14日、ニューヨークで行われる。
優秀作品10本は以下の通り。
ナショナル・ボード・オブ・レビュー
優秀作品賞
1.「The Hours」
2.「シカゴ」
3.「ギャング・オブ・ニューヨーク」
4.「The Quiet American」
5.「アダプテーション」
6.「裸足の1500マイル」
7.「戦場のピアニスト」
8.「Far From Heaven」
9.「13 Conversations About One Thing」
10.「フリーダ」