アニメ初の快挙! 「千と千尋」ベルリン映画祭グランプリ
2002年2月19日 12:00

観客動員数、興収ともに日本記録を更新し続ける宮崎駿監督の最新作「千と千尋の神隠し」が、第52回ベルリン国際映画祭でグランプリに相当する金熊賞を受賞した。アニメーション作品がグランプリを受賞するのは、同映画祭だけではなくカンヌ、ベネチアを合わせた世界3大映画祭において初の快挙。新作の製作のため授賞式に参加できなかった宮崎監督に代わり、ベルリンを訪問したスティーブン・アルパート(スタジオジブリ海外事業局長)の帰国を待って、2月19日、帝国ホテル(東京・千代田)にて宮崎駿監督、鈴木敏夫プロデューサー、アルパート氏出席のもと緊急記者会見が行われた。
本作で、ブルーリボン賞を始め、数々の国内映画賞を獲得している宮崎監督は、今回の受賞に「盆と正月とクリスマスが一度に来た気分」と喜びのコメント。だが「今後の励みになるか?」との質問には、「なりません」ときっぱり。さらに「受賞は僕がやってきたことが認められたという証にはならないし、それよりも子どもたちが喜んでくれるかどうかが大切」と語り、まず観客ありきの姿勢を貫いた。本作は“受賞記念”として3月9日より日比谷映画他で拡大上映を行い、興収300億円の大台を目指す。
ちなみに、同映画祭のその他の主な受賞作は次の通り。金熊賞(「千と千尋~」と同時受賞)「Bloody Sunday」/ポール・グリーングラス監督、銀熊賞「Halbe Treppe」/アンドレアス・ドレゼン監督、監督賞オタール・イオセリアーニ監督/「Lundi Matin」、主演女優賞ハル・ベリー/「チョコレート」、主演男優賞ジャック・ガンブラン/「Laissez-Passer」。日本からの出品作では、本橋成一監督のドキュメンタリー「アレクセイと泉」が国際シネクラブ賞とベルリナー新聞賞を受賞した。
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