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「千と千尋」、興収でも「タイタニック」を抜いた!

2001年11月13日 12:00

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(左より)松岡功氏、宮崎駿監督 スティーブン・アルパート氏
(左より)松岡功氏、宮崎駿監督 スティーブン・アルパート氏
去る9月26日に観客動員数で日本新記録を樹立した「千と千尋の神隠し」が、11月10日に動員2023万人、興行収入262億円を突破、興収でも日本新記録を達成したことが東宝の発表で分かった。97年、「もののけ姫」で打ち立てた日本記録を同年、「タイタニック」によって超えられてから4年、宮崎アニメが日本一の座を奪回したことになる。7月20日の公開初日から114日目の快挙だった。
この新記録達成を受けて、11月3日東京・帝国ホテルにて、宮崎駿監督、スティーブン・アルパート(徳間書店スタジオジブリ事業本部海外事業局長)、松岡功(東宝代表取締役)が出席し、報告記者会見が行われた。松岡会長は、「タイタニック」が69週かかった260億円という興収記録を17週目で抜く大ヒットとなった理由を「宮崎作品の持つ力」とし、「今後は劇場をスカラ座からみゆき座に移し、お正月映画として動員2300万人、興収300億円を目指していきたい」と意気込みを語った。一方、宮崎監督は「記録を達成することよりも、見た子どもが大人になって、自分の子に見せたいと思うくらい大事にされるかどうかが重要」と語り、「ジブリのラインナップによると、2004年の夏にならまた機会がある。自分にとってはこれが最後のチャンス。今までとは違った、もっとシンプルで根源的なものを作りたい。これからは、それに向けて生きていこうと思う」と、引退宣言を事実上撤回する発言も飛び出した。
本作は12月から香港、シンガポール、台湾、02年には、フランスでの公開も決定、アメリカでの配給は調整中で、ドリームワークスも候補に挙がっているという。ちなみに、フランスでのタイトルは「Voyage de Chihiro」とか。

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