90歳の「女優」に拍手。「阿弥陀堂だより」製作発表
2001年5月8日 12:00
本作は芥川賞作家、南木佳士の同名小説の映画化。「雨あがる」に続いて小泉作品に主演する寺尾は、「景色にうまく溶け込むよう、楽にのんびりやりたい」と気負わない姿勢を見せた。一方、「女殺油地獄」以来9年振りの映画出演となる樋口は、「脚本を読んでとても感動しました。この作品に身を置くことを楽しみにしています」とコメント。また、今年90歳になる北林は、当初、体調を考慮して出演を迷っていたという。しかし、共に劇団を設立した故・宇野重吉の息子、寺尾との共演が決め手となり、今回のキャスティングが実現した。「宇野さんは、私にとって兄弟のような人でしたので、彼が亡くなる間際にけんかをしてしまったことが今でも心残りでした。そのため、聰ちゃんと一緒に仕事をする機会がもらえて嬉しい。これが私の最後の仕事になるのではないかと思っています」と北林が語ると、静まり返った会場からは大きな拍手が湧きあがった。
長野県飯山市協力のもと信濃路を舞台に夫婦の情愛が描かれるという本作は、5月にクランクインし、2002年春、完成予定。
関連ニュース
“江戸時代の町医者”松坂桃李が、疫病の危機に立ち向かう 「雪の花 ともに在りて」特報&ポスター完成、吉岡秀隆ら新キャスト12人発表
2024年9月12日 07:00
邦画 キャストスタッフ情報 新着動画 新着画像